関東甲信や東北を襲った記録的な豪雪。交通網の遮断による孤立化や、雪の重みで屋根が崩落するなど、その影響による死者が15人にまでのぼりました。ご冥福を心からお祈り致します。
みんなの党は緊急雪害対策本部を立ち上げましたが、今後は雪による被害が拡大しないよう、ライフラインや避難所の整備を見直していきたいと思います。



そのような過酷な状況の中、地域内外からのボランティアによる高齢者宅の雪かきや、孤立集落での譲り合いなど、今回も日本人の助け合い精神を表すような話が各方面から届いてきます。



また、山崎製パンの配送運転手が、中央道談合坂サービスエリアで立ち往生している他のドライバーにパンを無料で提供したという話。
賞味期限の問題があったでしょうし、本部への確認もした上での行動かもしれませんが、このような対応は企業のソーシャルレスポンシビリティ(社会的責任、CSR)に対する意識を示す良い機会になります。



この話を聞いて思い出したのが、9-11同時多発テロ発生時に某コーヒーチェーンがとってしまった対応。
ニューヨークのグラウンド・ゼロ付近で救助活動にあたっていたレスキュー隊員が、ショック症状の怪我人に水分補給をしたくてボトルウオーターの提供を求めたところ、130ドル支払わされたという話。

この会社は経営理念に「感動体験を提供して、人々の日常に潤いを与える」や「地域社会に積極的に貢献する」と明確に書いている上、サービス向上の為に店舗の責任者に高い権限を与えていることを一つの売りにしていました。つまり、本当にその理念が浸透していれば、このような対応にはならなかったはずなのです。
実際の行動が会社のアピールポイントと真逆だったため、当時はかなりのバッシングを受け、売上も一時減少してしまいました (その後、社長が隊員にお詫びをして、お金を返したそうです)。



しかし、不思議なのは、「理念」や「社会的責任」を最も重視しなくてはいけない政治家が、それを蔑(ないがしろ)にしても責任を取らずに済んでいるという日本の現状。直近では都知事選で過去とは全く違うことを平気で言っているのに咎められない候補者や、「除名」までしたのに何事も無かったかのようにその除名者を支援する政党もあって、益々「無責任さ」を露呈しまいました。



そろそろ国民が政治家のCSRならぬ、PSR(Politician’s Social Responsibility)を真剣に監視する必要があります。山崎製パンの話しも、某コーヒーチェーンの話しも、ネットの力があって広まりましたが、やはり政治もネットの更なる活用が鍵になってくるでしょう。