先日、GMOインターネットグループ の熊谷社長との会食があったのですが、その前日に新経連・新年会で紹介されていたグーグルグラスをお願いして持ってきて頂きました。



食事そっちのけで1時間ほど体験させて頂きましたが、感想は「凄い!」の一言です!






「左が熊谷さん」




装着して、まず軽さに驚きます。
そして、私が持っていた疑問「なぜGoogle GlassesではなくGoogle Glassなのだろう?」の意味が分かりました。
これはレンズが二つ付いているような「眼鏡=Glasses」ではないのです。
眼鏡型デバイスの右縁(ふち)に小さな「ガラス=Glass」が設置されていて、その内側に映像が投影され、モニターが空間に浮かび上がって見えるような仕組みになっているのです。



色々な設定が出来るようですが、熊谷さんは頭の上げ下げやマバタキでON・OFFができるようにしていました。
頭を動かしてONにすると、最初に見えるのは時間がディスプレイされているTOP画面です。
そして「OK Glass」と話しかけると、様々な機能を作動してくれるのです。
例えば「OK Glass, take a picture」というと写真を撮ってくれます。
「…record a video」というと動画、「…give directions to」というと道案内、「…Google」といえば単語の意味などを検索してくれます。



特に面白い!と思ったのは「翻訳機能」。まだ和訳は付いていませんが、例えば「Italian→English」を選び、イタリア語の文字に視線を合わせて縁にタッチすると、その文字(フォント)が同じ「スタイル(普通のカギ括弧/なぜか変換されるので文字にしています)で浮かび上がるのです。
(説明しづらいので、以下の手書きの絵をご覧ください。実際、ミネラルウォーター・アクアパンナの「パンナ」に合わせて翻訳したらこういう感じになりました)






「PANNAがCREAMに。同じ字体、同じ色、同じ大きさで変換されます」




慣れないと操作が少し難しかったり、バッテリーの消費が早かったりと、1時間の中でも現状の問題点は幾つか見えましたが、全て改善されるものでしょう。



他にやれることを、色々と話したのですが、医療や、教育、福祉、観光、防犯・・・。数えきれないほどの可能性を感じます。両手がデバイスから離れ、言葉や頭の動作だけで操作が出来る「自由さ」は、人とネットとの関係を更に深化させてくれるでしょう。



体験したことによって数年後には「これ無しでは生活できない」という時代が来るのを具体的にイメージすることができました。



最後に。冒頭書いた件に一つだけ加えると、グーグルがこの新製品を人にとって無くてはならないデフォルト(既定値)にしようとしている意気込みがネーミングからも伝わってきます。
二つの単語に別れるGoogle Glassesではなく、一つの単語としてGoogle Glassを(例えばEyeglassやSunglassのように)認知を広めようとしているのです。



次のレベル(コンタクトレンズや直接体内埋め込み型など)が出現するまで、そうなる可能性を十分に秘めている製品だと思いました。