みんなの党の参院議員数が11名となり、議員立法が可能となった2010年以降、諦めずに出し続けている法案が二つあります。


一つが国会議員給与(歳費)3割、ボーナス(手当)5割カット法案。私が国会議員になって、初めて発議させて頂いた法案です。
そしてもう一つが国家公務員給与2割カット法案。


昨日、各7回目と6回目の提出をし、その後の記者会見で「これはボーリングの1番、2番ピンだ」と説明させて頂きました。


私も創業からの10年間で会社を何度か赤字にしてしまった事がありますが、赤字会社ならば、どのようにして黒字転換を図るでしょうか。


当たり前の事ですが、まずは売上増加の策を練って、実行に移します。それでも増収が達成されない場合は、経費削減を徹底します(多くの場合は同時にやりますが)。それでも駄目ならば、商品の値上げを考えるかもしれません。


しかし、それは一か八かの賭け。客単価が上がっても、客数が下がってしまえば、売り上げを減らす事になるからです。


そして、お客様に商品値上げをお願いするのであれば、その前の経費削減の段階で「取締役の役員報酬カット」と、「社員の給与カット」を断行するでしょう(勿論、カット幅は役員の方を多く)。


生き残るため、そしてお客様に対して、一般企業でもそれは当たり前のことなのです。自動的に「値上げ」を強いられ、逃げようがないお客様である日本国民の事を考えるならば、マストです。自分達の無能さに対するケジメでもあります。


しかし、消費税と言う名の強制値上げが先月決められた中、国会議員と国家公務員の給与だけが何故か下がるのではなく、上がろうとしています。(2014年4月の増税のタイミングで、2年前に実施された20%と7.8%のカットが戻る予定です)。


民間とあまりにもかけ離れた感覚がおかしいという事を皆さん(特に国会議員と官僚)に気付いてもらうためにも、この二つの法案は出し続けなければいけません。


そして、気付いてもらって「つるし」を下して頂き、国会議員が自らの給与をカットする法案の審議がスタートした日こそが、日本の財政再建が真剣に始まった日として記憶されることになるのではないでしょうか。



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「参院事務総長に法案提出」




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「記者会見」



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