今年は野球の記録更新が多い年ですね。



メジャーリーグのイチロー選手は日米通算4000本安打達成。
中日の岩瀬選手は日本人最多の通算382セーブを記録。
楽天の田中選手は通算25連勝で世界新記録を樹立。
そして、ヤクルトのバレンティン選手が王貞治の作った55号を抜き、49年ぶりに日本プロ野球シーズン最多本塁打記録を更新しています(昨日時点で58本)。



バレンティン選手の記録達成に「アメリカのメジャーのお払い箱が記録なんて、日本野球の恥だよ」と失礼な事をぼやいている元監督がいましたが、以前の日本は他国の選手が記録を抜けないように意図的な妨害をすることもあったようです。過去、55本塁打をマークした近鉄のローズ選手と西武のカブレラ選手。共に当時のダイエーホークスに全ての打席で敬遠されたり、最後の数試合は勝負を避けられたりしたそうです。



しかし、今年のイチローの記録達成時にはアメリカ中が盛り上がり、バレンティンの時は日本で称賛の嵐がおきました。日本からメジャーに渡って活躍する選手が増えたのも、お互いの偏見をなくすことに繋がっているのでしょう。王さんからも「2試合にほぼ1本のホームランは驚異的なペースであり、プロ野球新記録といった話題をも超越した圧倒的な数字です。この数字がどこまでいくのか、ファンと共に楽しみたいですね」というコメントが寄せられました。



真剣勝負のスポーツの世界はこうでないと。国境も人種も政治も関係なく、頑張った人を惜しみなく称えなくてはいけません。



また、通算最多ホールド記録(抑え以外の中継ぎ投手のチーム勝利への貢献度を客観的に評価する指標)を更新した読売ジャイアンツの山口鉄也選手のように、目立たない更新を重ねている選手も陰ながら多く存在します。そのような記録にも注目をし、知った際には称賛の拍手を送りたいですね。