先週、エジプトのマラゥイ博物館がクーデター騒乱の最中に襲撃され、収蔵品のほとんどが盗難されるか破壊されてしまいました。

ちょうどそのころ大英博物館を訪れていた私は以下のように呟いています:
「略奪なのか、(結果として)守ったのか、契約に基づいたものなのか、文化財返還は難しい問題。しかし、戦後に盗られたものは間違いなく窃盗でしょう。 (twitter 2013-08-14 13:45:01)」


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その翌日のブログにはエジプトとギリシャから最も強く返還を求められているロゼッタストーンとパルテノン(エルギン)マーブルの写真を載せていました。
(http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-11592384114.html )



この二つに関しては実現の目途はありませんが、今までエジプトは5000点以上の文化財を返還されることに成功しています。



その中にマラウイ博物館で展示されていたものがあったかは定かではありません。
いずれにせよ、考古学的にはエジプトのみならず、人類の宝とも言える品々が盗まれ、破壊された事に怒りを覚えます。


文化財の返還には、その国の管理能力や政治の安定度が重要であり、そのクライテリアは国連などの国際機関でつくるべきだと考えています。



日本の盗難された重要文化財である安国寺本高麗版大般若経や観世音菩薩坐像も、韓国との二国間交渉がこれ以上難航するようであれば、第三者機関を活用する方が国際的にも問題を認知してもらえ、新たな道が開けるようになるでしょう。