私がアメリカに住んでいた頃は人気で販売部数も好調だったニューズウイーク誌(Newsweek)。


80年間続いた雑誌でしたが、2013年には高コストな印刷物での発行を取り止め、完全にデジタル版に移行することとなりました。


今年、消費者委員会で「消費者白書(発行:消費者庁)」を作るという法案が民主・自民を中心とした委員から出された時、私は「ネットで配信し、紙で欲しいという方にはその都度有料でプリントアウトして提供する形は取れないのか?」と提案をしました。


残念ながら他党全てに却下されてしまいましたが、印刷物のようにコストが掛かって環境にも良くないものは、政府が率先して脱却していくべきだと思っています。


因みに、国会・省庁で掛かる紙・印刷のコストは年間数百億円だと言われています。印鑑が必要な書類など、どうしても紙で出す必要のある物は別にしても、その8~9割程度は削減できるでしょう。国会議員になってこの2年半、小さな連絡事項も紙で回ってきて、大して読まれもせずに大量に捨てられていく様を目の当たりにしてきました。


その反面、PCやiPhoneを委員会や本会議場に持ち込むことは許されていません。本会議場での討論の際に、iPhoneをストップウオッチ代わりに使用して、厳しく注意されたことがあります。


選挙期間中にネットを使う事も解禁して下さらない諸先輩方を説得するのは時間が掛かりそうですが、私は国会内でのデジタルツールの使用を解禁し、無駄な印刷物は廃止するべきだと思っています。委員会でもパワーポイントを使って説明出来た方が、紙を配ったり、ボードを作ったりするよりも分かり易いですし、経費削減になるのです。


税金の無駄遣いを減らすために、このような効率化は、引き続き提言していきたいと思います。