オリンピックが始まってから、TV観戦の為に眠れない日々が続いています。


柔道男子66キロ級の準々決勝。日本の海老沼選手と韓国のチョ選手の対戦では自分の目を疑いたくなるようなシーンを見てしまいました。史上初の「判定覆り」。3人の審判が上げた青旗がブーイングを受け、審判委員との短い協議のあと、全員が覆って白旗に変わったのです。


体操男子団体でも、いったん4位と判定された日本チームが競技後の抗議を受けて再考され、銀メダルになりました。メダルがとれたのは良かったものの、後味がすっきりせず、100%素直に喜べない気分です。


そして、オープニングセレモニーの入場式。私もテレビで華やかな演出を楽しみましたが、なぜか日本選手団だけ、行進の途中で脇の出口から退場させられました。他の国の選手団はスタジアムに残って開会式を楽しんでいましたが、日本選手団はいませんでした。


昨日、文科省を通じてJOCに確認したところ、オリンピック組織委員会の「誘導ミス」だったと言われました。選手は「入場行進だけして早く帰る」or「残って開会式に参加する」を選べたそうですが、他の国の選手団はきちんと誘導され、多くの選手が開会式を楽しんでいました。ところが日本選手団だけ、全員が外に出されてしまったのです。


勿論、開会式を最後まで楽しみたかった日本選手もいたそうです。しかし、外に出された日本選手団(JOC)は「今回のミスによって早く帰りたい人が会場に残されたのだったら競技に影響が出るが、その逆なので競技に影響しない」と考え、正式な抗議はせず、全員が帰ったそうです。[昨夜、ツイッター・ネット上で私のコメントが事実か間違いかでかなり盛り上がっていたそうですがw、この度、ロンドンオリンピック組織委員会がミスを認め、JOCに謝罪もしてきたそうです]


それ以外にも入場式では、インド選手団の一番前に開会式のショーダンサーが紛れ込んで堂々と行進したことが話題になっていますが、セキュリティーを考えるとぞっとするような警備のミスですね。


このような失敗が他にも続出している今回のオリンピック。

特に審判のミスは、選手の人生をも左右します。選手はこの日のために4年間、いや、競技を始めてからこれまでの人生をかけて戦ってきたのです。生涯をかけた努力が、主催者側のちょっとした気の緩みで台無しになるのは、あまりにも不憫ですし、許されません。


まだ、前半が始まったばかりです。ロンドンオリンピックの実行委員は選手の事や、そのまわりで応援してくれている何十倍もの人々のことを真剣に考え、オペレーションを見直し、しっかりと建て直してもらいたいと思います。