本日の本会議で前田国土交通相と田中防衛相の問責が議決されたあと、多くの国会議員がさーっと会議場からいなくなりました。




法案決議が二つあったのですが、自民党と新党改革が、これをボイコットしたのです。




一つは私がオブザーバー理事を務める経済産業委員会から上がってきた法案。
もう一つは総務委員会から上がってきた法案。




つまり、前田大臣と田中大臣が所管する法案ではありません。



その両大臣の担当する法案ならば決議に応じられないと言うのは分かりますが、今回のボイコットは理屈が通らないのではないでしょうか。
数学の先生の授業がとんでもないからといって、国語や英語の授業まで欠席するようなものです。




また、それには前哨戦がありました。昨日の経済産業委員会でのことです。




同じように、自民党と新党改革が欠席をしたのですが、事前に「最初から出席しない」という連絡を受けているにも関わらず「自民党と新党改革の委員が出席してくれるのを待ちます」という与党民主党の決定で(このような会議の議事進行は基本的に与党が決めます)、開始までの30分、自民党の質問時間69分、そして新党改革の質問時間15分の合計114分を全員が会議室の中で待たされることになったのです。




しかも、21人の委員数に対して、出席者は11人。会議を有効と見なすには過半数以上の出席者が必要という事で、誰も会議室から出られない状態となってしまいました。
少しおかしかったのは、トイレも一人ずつしか行けないというルールになり、挙手をして委員長の承認を得なくてはいけなかったこと。
枝野大臣や、柳沢副大臣が遠慮がちに手を挙げて、「すみません・・・トイレ・・・」と言っている姿は、小学校を連想してしまいました。




そんなことで、国会議員が大勢集まって、2時間を何も出来ずにボーっと過ごしていました。
大臣は10分のアポが困難だというぐらいお忙しい筈なのに・・・




会社の会議で「○○さんが来ない」となったら、諦めて議事を進めると思います。




なぜこんな無駄な事をするのか?


これには裏があり、与党民主党は「我々は自民党と新党改革をこんなにも誠実に待ってあげたんだ。それでも来ないのはひどい奴らだ」という証拠とイメージを残したかったからだけなのです。




どっちもどっちですね。




因みに、数年前までは、政権の座につきたかった民主党が今の自民党と同じ事を繰り返しやってきました。問責決議案、審議拒否(ボイコット)、揚げ足取り・・・。それを当時はいさめていた自民党が、同じことをやっているのです。




いい大人が何をやってるんでしょう。
永田町では、恥かしくて子どもたちに見せられないような事ばかりが、今日もたくさん繰り広げられています。




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「空席」