今朝の「みのもんたの朝ズバッ!(TBS)」でも少し発言をさせて頂きましたが、国会議員の給与カット…情けない!の一言ですね。



みんなの党では2010年から『給与3割カット、ボーナス5割カット』(2年で約1500万円、計35%カット)の法案を作り、国会が開かれる度に提出し続けてきています(既に計6回!)。



それを毎回、見て見ぬふりをしてきた他政党。ところが、最近になって、「みんなの党の言っている事が正しいのでは?」と話が広まり、国民が声を上げてくれたお蔭で、やっと重い腰を上げることになった民・自・公の「裏連立政権」。



そして、昨日、3党で裏合意した数字が2年で540万円(270万円/年)の削減と出てきました。

しかし、その決め方を聞いて唖然としました。



民主党が「2年間で600万円(300万円/年)削減」と提案したことに対し、公明党が「840万円(420万円/年)」でどうかとの対案を出し、それに対して自民党が「去年も震災の為に300万円もカットしたのだから、その分を公明党案の840万円から引いて、540万円で(270万円/年)でどうか」と最終提案。その意味不明な案が結局採用されて、シャンシャン!となったそうです。



皆さんは、この話を聞いてどう思いますか?



明らかに、給与カット幅を最小限にする為の「こじつけ」にしか聞こえません。



私は、先日「給与3割・ボーナス5割カット」の提言を国会でしていた際にヤジを飛ばされ、思わず「給与カットは気合なんです!」と言ってしまいました。
失笑していた民主・自民の議員が多かったですが、今も本質はそこにあると思っています。

これはあくまでも、国民や公務員の皆様に対する、国会議員の姿勢と気合を見せるもの。国の予算に対する経費削減額から言えば小さいかもしれませんが、国の一大事だと言って消費税を5%もあげようとしながら、自分たちの多額の給与は12%(文書交通費や政党助成金の収入を入れると実際は7%前後)しかカットしませんでは筋が通らないのです。



会社に置き換えて考えて下さい。「うちの会社は赤字で大変だから、自分たちの給与を今年から35%カットします」と社長と役員陣がバシッと発表してくれたら「カッコイイ!よし、ついていくか!」と思うでしょうし、「自分たちも2割ぐらい我慢するか。もう一度、会社が元気になるまで力を合わせて頑張ろう」と考えるかもしれません。

しかし、社員(国の場合は公務員)には約8%の給与削減を先に強いておいて、何倍ももらっている自分たちは実質6~7%の削減しかしないとなると、「こんな身勝手な奴らにはついていけない」と思われても致し方ありません。


そして、繰り返しになりますが、その決め方、こじつけ方が、本当に恰好悪い。



みんなの党の案を無視してきた、他政党の皆さん。ひとこと提言させていただきますが、格好悪いリーダーには誰も付いてこなくなりますよ!



PS 余談ですが、私が3月23日に国会で「なぜ300万円という、小さな数字で済まそうとしているのか?なぜ2年間と期限があるのか?」と野田総理に質問をしたところ、300万円や2年など、どこから出てきたのか?そんなことは決めていないと答弁されました。しかし、後から知ったのですが、同日の午前中(私の質問は午後3:30~でした)には既に民主党が、衆議院の議院運営委員会に法案を提出していたそうです。
こういう小さな嘘も、格好悪いのでやめてほしいですね。