私は会社を経営していましたし、一時期は株式も上場していましたので、「連結決算」が世の中の「当たり前」だと思っていました。


「連結決算」とは、親会社と子会社の数字を組み合わせて計算することです。
例えば、親会社の預金が10億円だったとしても、子会社に20億円の預金があれば、30億円の預金となります(当たり前ですよね!)


消費税を上げたい野田内閣は頻繁に「日本は借金が多くて大変だ!」と危機感を煽りますが、本当に大変だと思っているのなら、やらなくてはいけないのが「スリム化」です。
確かに、日本の負債(借金)は1135兆円もありますが、同時に連結で見ると778兆円もの資産があります。その778兆円の資産をなるべく多く使って、借金を返すべきでしょう(
負債を圧縮すれば、支払い金利が1%の金利上昇で12,3兆円も増えるなどのリスクが軽減されます)


また、借金を返す以上に大切なのが、無駄の削減と、予算の組み替えです。つまり、非効率で効果が薄い分野に大切な資金が投じられていたとしたら、それを変えて、より効果が高く、成長が期待できる分野へ投じるべきなのです。


その予算の組み替えを民主党はマニフェストで約束していましたが、今年も出てきたのは自民党時代と変わらないどころか、バラマキによってムリ・ムダ・ムラが大幅に増えてしまった予算でした。


そこで、みんなの党では、桜内文城さんが開発した「国ナビ(国家財政ナビゲーション・システム)」 で作った予算を対案として提示しました。ご覧いただければ一目瞭然だと思いますが、特別会計、つまり子会社にある資産(株や資金)の活用、企業が戦える環境にするための法人税減税、農家の戸別保証は廃止するもののTPP対策としてより多く計上するなど、非常にメリハリが効いていて、ベクトルが成長に向かっている事がお分かり頂けると思います。 → http://www.your-party.jp/file/houan/120308-01b.pdf


日本では1977年から連結決算(連結財務諸表制度)が導入されました(有価証券報告書への組み入れは1991年)。つまり、企業は35年以上も前から連結で考え、連結で財務情報を開示してきました。それを義務化している国になぜ、それが出来ないのでしょうか。
(数年前から財務省が「国の財務書類」という資料を作成するようになりましたが、監査も制度化されていません)


これからもみんなの党は一般会計だけではなく、特別会計も明確に開示し、財政の健全化に取り組んでいきたいと思います。