首相公選制の話をすると「憲法改正が必要だから無理でしょう」と言われることがあります。
確かに第67条には「内閣総理大臣は国会議員の中から、国会の議決で指名する」とありますし、第6条には「天皇は、国会の使命に基づいて、内閣総理大臣を任命する」ともあります。
現在の日本国憲法は一度も改正された事がありませんので、憲法改正が絡むなら無理だと思ってしまう人が多いのは致し方がない事でしょう。
個人的には時代に合わせて憲法を改正(改善)するべきだと思っていますが、その話はまた後日に譲るとして、まずは改正をすることなく「首相公選」を実現する方法があるという事を今日は皆さんに知って頂きたいと思います。
それは以下の手順(案)によって行われます:
① 国会議員の中から各政党やグループが候補者を選びます。その候補者は最低でも●●人(もしくは●●%)の国会議員推薦を必須とします。
② 国民はその候補者の中から一人選んで投票します。
③ 一回で50%以上の投票をどの候補者も得られなければ、最多得票の2人(もしくは上位●●%取得者)で、決選投票を行います。
④ 国会において、最多得票の候補者が唯一の首相候補者となり、国民の選択を尊重して内閣総理大臣として承認されます。
⑤ 天皇が内閣総理大臣を任命します。
この方式であれば、国民が実質的に首相を選ぶことになりますし、憲法に違反することもありません。
さて、ここまで読んでくれた皆さんには「首相を出したい政党が、単純に人気のある人を推薦してきてしまうのでは?」や、「首相の任期はどうなるの?」など、様々な「?」が浮かび上がってきたかもしれません。
この詳細を詰めながら、現在、みんなの党では法案の作成に取り組んでいます。
是非、皆さんからもご意見を頂ければと思っています。
例えば、人気だけで出馬できなくするように、「少なくとも10日間は選挙期間を設定して、『外交・防衛』『税と社会保障』『TPP』『地域主権型道州制』『予算』などのテーマを設定し、ディベート(本物の討論)を候補者全員参加で5回は開催してほしい」などのアイデアがあれば、私のHPやTwitterに送って頂ければと思います!