2012年は、台湾総統選、ロシア大統領選、フランス大統領選、メキシコ大統領選、中国共産党大会、アメリカ大統領選、韓国大統領選と多くの主要国リーダーが変わる年です。(2011-09-25 blog「リーダーチェンジの年 )その中で最初の選挙が、昨年9月にみんなの党数名と共に訪問し、多くのリーダーにお会いした台湾の総統選でした。



結果は投票率74.4%で、約51.6%の票を獲得した馬英九氏(現職)の当選(民進党の蔡英文氏は約45.6%)。



この結果は、過半数の有権者が経済を重視したためと言っても過言ではないでしょう。政治的な心配は多少あるものの、いま中国と疎遠になってしまえば経済が厳しくなってしまう。儲けるチャンスを失ってしまう。その方が嫌だと感じた結果が表れているのです。
実際、中国で事業展開をしている企業家やその部下たちが20万人ほど帰国して、選挙に参加したそうです。



やはり冷戦が終わった今となっては、経済力が政治力なのです。
日本の経済が圧倒的な強さを誇っていた時に、北方領土、尖閣諸島、そして竹島などの問題を解決するべきだったとの議論がありますが、今後の台中関係も経済力の差が行方を決めるものだと思います。



選挙結果確定後に 李登輝さん、馬英九さん、蔡英文さん・・・其々とお話しをした時の記憶をたどっていましたが、国民党の王金平立法院長の一言をはっきりと思い出しました。



私「台湾は中国と統一することになると思いますか?独立することになると思いますか?ここ数年ではなく、100年後の個人的な予想でも良いので教えて下さい」


王院長「結論が出るまで100年もかからないでしょう」



中国が政治改革を行い、自ら変化の道を歩み始めたとしたら、結果は思っているより早く現れるのかもしれません。