ミャンマーは中国とインドに挟まれた国です。よって、食文化も両国の影響を受けています。



専門料理店に一度行く機会があったのですが主食の米を皿に盛って、そのまわりに「カレー」「肉野菜炒め」「空芯菜炒め」「蒸し鶏のサラダ」「春巻き」等のおかずをのせて食べます。総じて油っぽい料理が多く、長粒米のご飯がよく進みます。
しかし、脂っこい料理の最後に出たデザートが「揚げバナナ」だったのは少しきつかったですw 


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「赤くて丸っこいバナナ」



ラオス料理の特徴は「もち米」を主食とするところでしょう(他の東南アジアは長粒米です)。日本語と同様、ラオス語で食事をすることを「ご飯を食べる」と言います。もち米は手で取り、おかずにつけて食べます。内陸部の国なので、野菜やハーブを多く使い、ヘルシーです。ハーブと肉を煮込んだ「オーラム」は今まで食べたことが無いような味で、日本人には好き嫌いがあるかも知れませんが、私はとても美味しいと思いました。これだけで、何杯もおかわりが出来そうです!


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「一番手前にあるのはマツタケのお酒。真ん中がオーラム。左端に写っているのが川海苔の揚げ物です。」



ラオスの屋台などに行くと、塩をたっぷり塗した川魚「パーニン」が食べられます。


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「真ん中あたりに見えるのがパーニンです。塩で白く見えます」



このパーニン(黒いサファイア)はテラピアの一種ですが、日本と非常に縁が深いと言うのです。



それは、40年以上も前、天皇陛下(当時は皇太子)がタイを訪れた際に研究されていたエジプト原産のテラピアを進呈され、メコン川に放流することを勧められたからだそうです。
それが繁殖したお蔭で、海に面していないラオス人も川魚からタンパク質を取ることが出来るようになったのです。ラオスの人々は今でも大変、天皇陛下に感謝をしているとのこと。



このような話を大切に受け継いでくれている人々に出会うと、先進国では失ってしまったかもしれない温かさを感じますね。