2日目の朝はミャンマーが日本の参加を期待しているティラワ地区の経済特区(SEZ)とティラワ港の視察から。


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「現地でのミーティング」



港湾の海外資本の参加は香港とシンガポールのみで、後はミャンマーの地元企業に分配する予定だそうです。



香港の企業は、私もビジネスで関わったことのあるハッチンソン。世界最大の港湾グループ会社です。将来を見越して、既に展開を始めているのはさすがです。



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但し、ご覧の通り、経済制裁以降は厳しい状況が続いています。



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「見え難いですが、自動車の後ろに見えるのがガスパイプ。ミャンマーはガス資源が豊富なのです」



しかし、最近では政府が自動車の輸入規制を緩和するなど、民主化の動きと共に経済も活発になり始めています。認可待ちで、倉庫に入りきらない日本車や韓国車(主に中古)が無数に外に並べられていました。



次はティラワ地区のSEZ。


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ご覧の通り、現在は放し飼いの牛やヤギ以外は何もありません。
現状、この場所に国別の工業地帯が出来ることを想像するにはかなりのイマジネーションが必要ですが、先見の明とリスクテイキングが無ければビジネスでは勝ち残れません。



日本からは大手商社などが既に視察に来ているようですが、誰が最初に手を挙げることになるのでしょうか。



午後は日本のODAプロジェクトを視察。



JICAによるミャンマーの障害者支援の一環として、ろう者(耳が聞こえない方)への手話指導と手話指導者の育成を行っています。


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ひとり一人のお話を聞いたのですが、生まれた時から耳が聞こえない方や、12歳の時に高熱で急に耳が聞こえなくなった方など様々でした。
手話が普及していないミャンマーでは学校への入学を拒否されたり、入学できたとしても勉強についていくことが困難で無理やり退学させられたりと、成長する可能性を奪われてしまいます。



「日本のODAのおかげで親や家族に手話を教えて、生まれて初めてちゃんとコミュニケーションが取れるようになった」  「聖書を手話に翻訳する生きがいを見つけた」   「自分はろう者の大学を創るという夢を持つことが出来た」・・・などと聞くと、人道的技術支援の重要性を再認識してしまいます。



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「皆さんのこの素晴らしい笑顔!右から2番目(紫色)の方が責任者の小川さんです」



2日目の後半は明日つづきを書きます!