みんなの党の仲間とやってきた台湾初日(江口克彦さん、山内康一さん、柴田巧さん、寺田典城さん 、中西健治さん、)。



午前中は立法院長の王金平さんと会談し、そのまま昼食会へ。



一院制である台湾の立法院・院長の役割は日本の衆参議院・議長のものとは違います。法案は立法の段階から委員の相談にのり、一緒に話を進めるそうです。年間3000件の会議に出席し、「日本が政党の国会対策重視で法律を決めるやり方とは違う」とのことでした。




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午後は李登輝さんのご自宅で会談後、台北の副都心にあるイタリアンで会食。
約6時間も、お話を伺う事が出来ました。



驚くべきは日本に対する造詣の深さ。



東日本大震災発生当日に励ましの手紙を日本に送って下さった事と、その後の義援活動
に対して感謝の意を述べると、「最近、肺炎などで体の調子を崩していなければ、本当は被災地に直接行って皆さんを励ましたい。日本はここから元気になれるぞ、と伝えたい」
と残念そうに仰っていました。



いま現在、日本に対して一番心配している事は、現政権によって疲弊度が進んでしまっていることだそうです。
「この状況で増税しようものなら、日本は深い溝から這い出る事は出来なくなる。そして、せっかくここまで耐えてきた日本人の疲れは限度を越え、素晴らしい文化であった、助け合いの精神なども失ってしまう」
「政治のリーダーシップ不足や、日銀の怠慢により、日本経済は悪化の一途を辿っている」「現在の政権は、国のことより、党のことしか考えていない。新総理も、組閣などをみていれば分かる」
「徹底した地方分権は必要だ。日本は世界の先進国の中で最も中央集権型で、官僚主導型だ」
みんなの党の政策は知らないとのことでしたが、非常に共通点が多く、驚いてしまいました。



また、タブーとは思いながらも、李登輝さんにも王金平さんにも同じ質問をぶつけてみました。



「台湾は中国と統一することになると思いますか?独立することになると思いますか?ここ数年ではなく、100年後の個人的な予想でも良いので教えて下さい」



王さんは非常に困った顔をして「統一には民意が反対するでしょう。しかし、独立は武力行使があるので難しいです」と一般論。が、話のキャッチボールが進むにつれて最後に一言。「結論が出るまで100年も掛らないでしょう」。
(どちらとは明言しませんでしたが。ただ、100年も掛らずに実現すると言う事は・・?)
李登輝さんは「中国が10年後どうなるかすら読めない。台湾に旅行する観光客を禁止しなくてはいけないほど、民主化の流れを止めたがっている。しかし、中国も現在と同じであり続ける事は出来ない。経済の流れが変わる事により、政治が変わる可能性が高い
と、一筋の光でも独立の可能性を見続けたいと言っているような気がしました。



また、尖閣諸島についても聞いてみましたが、やはり「日本の領土です」とキッパリ。それを否定する者たちは、歴史の事実から目をそらしているか、知っているけど資源欲しさに嘘を付いているかのどちらかだと言っていました。
中華民国工商協進会の黄名誉会長に「尖閣諸島について、ここまでハッキリと「日本のものだ」と言う方は他にいますか?」と聞いたところ「いない」とのこと。



批判を恐れず、自分の信念や考えをしっかりと伝え、行動する。これこそが真の政治家の姿だと思いました。




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