終戦記念日は毎年何かしら「戦争」について考える時間をつくるようにしています。



今年は朝5時に起きて早い時間に仕事を済ませ、ちょうど上映中の「コクリコ坂から」を観ることにしました。



ストーリーは第二次世界大戦ではなく、朝鮮戦争でお父さんを亡くした少女が主人公。丘の上から毎日帰らぬ父を想って、航海中の船へ信号旗を上げ続けているという内容です。



これから観ようと思っている人も多いと思うので、ストーリーについてこれ以上触れませんが、久々に多くの事を考えさせられた映画でした。



通常の映画は、一つのテーマについて観客をある程度考えさせることが出来れば上出来だと思いますが、この映画は自然に、混乱させず、様々な事に感情を馳せ巡らさせてくれます。



また、この「エンディング」にしては、終った後のすっきり感も不思議なくらいです。



しかし、良く聞く話ですが、1960年代の学生達は、今日の政治家よりも様々なことについて真剣に悩み、議論していたのでしょう。夢と希望を持って、熱く語り、成長していく・・・



いつから、こんなに元気がない国民になってしまったのでしょうか。



その原因を作ってしまったのは大人達ですが、今の若者達は、熱く語ることをダサイと思い、諦めの殻の中で生活しているように思います。



私が「資本主義」「民主主義」を国会で訴えると他の政治家に失笑されます。「憲法改正」「首相公選制」「原発国民投票」などを発信すると「バカか」という反応をする人達も多いのが現状です。



どうしたら、今の諦めムードを変える事が出来るのか。



私が菅総理や、閣僚、そして他党も含め、「ちゃんとした議論もせずに重要法案を通してしまう」多くの信念なき議員達に委員会で発した言葉があります。それと同じ事を主人公の一人である高校生の男の子が叫んでいました。
「80%が賛成だからと言って‥少数者の意見を聞こうとしない君たちに民主主義を語る資格は無い!!」



今日はこれから墓参りに行ってきます。