メディアやツイッターで「物資が周辺主要都市までは届いているが、被災者の手に届かない」と騒がれています。

地震発生2日後に物資をトラックで輸送した私も、その現実を体感してきました。

偶然、私と入れ違いで仙台に入ったピーチジョンの野口さんからも、当日夜中に電話が有り、役所の対応に怒りの声。

もう一度早急に現地入りする必要があると思っていたところ、渡辺代表が友人からヘリを借りて下さったとのこと。出来る限りの物資を手に、山内さんと共に同行させて頂く事になりました。ところが、栃木ヘリポートで給油中に被災地の役人から「着陸許可がおりない」との電話が。説明を求めると、現場が混乱していて許可が取れないとのこと。(勿論フライトプランは承認済みでした)

結局、忙しい中交渉を続けても悪いと渡辺代表も判断し、近くの空港から陸路で運ぶ事になりました。

正直、あまりにも順応性がない対応に驚いています。
こんな緊急時に許可を取る手順がそれほど大切なのでしょうか。

日本では、自衛隊以外のヘリが救援物資投下をする場合、文書で届け出て、15日ごとに更新申請する必要があります。やっと先日、国土交通省が電話での許可申請を可能としましたが、緊急物資が最も必要とされるのが地震発生直後の数日間。

実際、このルールに従って、物資をおろせなかった方々がいるはずです(私達も、着陸出来ないのであれば、せめて投下だけでもしたかった)。

なぜ緊急時だと言うのに、臨機応変に動く事を阻害しなくてはいけないのでしょうか。

日本人の「マニュアル厳守」の気質が強すぎると、助かる人も助けられなくなると思ってしまいます。

ルールよりも困っている人を助けるのが先だと思ってしまう私は、日本の政治家失格なのでしょうか?






P.S.自衛隊法に関して私の認識違いがありましたので、一部文面を修正させて頂きました。お詫び申し上げます。