経済産業委員会や文教科学委員会(代理出席)では何度か経験がありましたが、この度、初めて予算委員会で質問に立たせて頂きました。




他の委員会は通常TVで放映されませんが(ネットでは見られます)、予算委員会は別です。国の予算を決める大事な会議ですから、注目度も高い。




今年は無いだろうなーと思っていたところ、週末になって突然「月曜日にやってくれないか?(しかもダブルヘッダーで午前・午後の両方を)」と言われ、驚きました。本当は人前で話をすることが苦手な私も、いつも感じている疑問を菅総理に直接聞けるチャンスだと思い、即答でお引き受けしました。




午前中は前原大臣に対して人権や劉暁波さんに関する質問。私がこの問題にこだわる理由は二つあります。一つは、劉暁波氏を本当に釈放して頂きたいという気持ち。海外で育った私にとって、「人を性別、人種、肌の色などで差別しない・・・」という叫びは心に響きます。それを平和的に訴えただけで投獄されてしまうような事はあってはならないのです。



そして、もう一つは、日本の弱腰外交を是正したいから。政治的なことであろうと、経済的なことであろうと、国際的に自分の意見や思いを発する事が出来ない国は衰退します。日本には表だって意見を言わない事が美徳とされる文化がありますが、国際社会においては、意見を言わない=(イコール)何の意思も持っていないと見なされてしまうのです。




日本の念願となっている国連安保理常任理事国入りも、明確なメッセージを伝える事が出来ない国なら、いつまでたっても入れないでしょう。万が一入っても意味がないと思います。必要なときに大切なことを伝えられない外交では仲間を増やすことは出来ませんし、日本がますますターゲットになり易くなってしまいます。尖閣諸島や北方領土の問題にも繋がっていると言えます。昨日の「北朝鮮の韓国攻撃」に関しても、他の国々がスピーディーに声明を出す中、隣国で、一番「対岸の火事」とは見なせない日本が、なぜあれだけ遅れての声明発表になってしまうのか。情けなくて仕方がありません。




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「前原大臣への質疑」




午後は菅総理に対して国家理念と覚悟についての質問。
最初に聞きたかったことは菅総理の国家経営理念とVISION。国会議員になって4カ月経った今も見えてこないので、「もう一度考え直して、国民に発表したらどうか?」という提案もしました。その場で理念について長く語って頂きましたが、残念ながら理解が出来ませんでした。本来、経営理念は簡潔明瞭であるべきもの。誰が聞いても分かるものでなくてはいけません。



そして、次に提言したのが「覚悟」について。長らく続くデフレ不況の中で、国会議員や特別職(総理大臣や大臣など)の人間だけが多額のボーナスを受け取るのはおかしいので、菅総理に率先して「自主返納」法案を通して頂き、自らの身を切る覚悟があることを示して下さいと伝えました。これはやる気さえあれば、すぐに通せる法案だと思います。日本のトップ企業であるトヨタ自動車でさえ、役員以上は2年連続して賞与(ボーナス)を受け取っていません。民間の世界では、会社が厳しい時には当たり前の話。国が厳しい時は・・?国の経営を任されているのは我々国会議員ですから、私はボーナスをお返しするのは当たり前の事だと思ってしまいます。菅総理もこの法案が通ればご自身のボーナスを全額返上すると発言してくれましたので、絵に描いた餅にならないよう、是非とも法案成立の為に率先してご尽力いただきたいと思います。




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「菅総理への質疑」



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「菅総理の答弁」




最後に菅総理に「国民の皆さん、私の国家経営理念は○○○です!国は今大変な状況ですが、私たちも身を切って頑張りますので、ついてきて下さい!」とビシッと言って下さいと、お願いをしました。そのくらいの覚悟をトップとして持てないのであれば、身を引いて頂くしかありません、とも本心から伝えました。




私は言葉尻をとらえたり、揚げ足を取ったり、大臣が辞任したのか罷免にしたのかのような質疑は個人的には好きではありません。マスメディアでは、その方が面白いし、政局に絡むことなので大きく取り上げるのですが、それに終始してしまうと何も生み出さなくなってしまう。勿論、任命責任などをある程度追求することは必要だと思いますが・・。




本来、予算委員会は「予算」に関わる事を中心に話し合うべきだと思ってしまうのは、私がまだ政治家になり立てで青いからでしょうか。(一応、私の提言した「冬のボーナス自主返納」は全額で21億円以上の経費削減になり、予算にも関わっています。)




あまりにも埒が明かない場合は失言などの問題を中心に話し合う「その他問題委員会」でも設置したほうが良いのではないかなー、と思ってしまう今日この頃です。



松田公太の予算委員会での質問はこちら


※参議院インターネット審議中継の検索画面から、会議名:予算委員会、発言者:松田公太、を選択してください。2010年11月22日 予算委員会がヒットします。次に 松田公太オフィシャルブログ Powered by Ameba をクリックし、「発言者一覧」から「松田公太(みんなの党)」をクリックするとご覧いただけます。(発言者一覧 上から5番目は前原外務大臣への質問、下から4番目が菅総理への質問です」