10月1日に召集された臨時国会。会期は12月3日(私の誕生日!)までの64日間です。


今後はブログで私の経験と共に、皆さんにも国会がどのように運営されているかを時折お伝えしていきたいと思っております。


まずは10月1日の初日。天皇陛下のお言葉を参議院議場(みなさんが国会中継やニュースで見たりするあの広いえんじ色の会議場です)で賜って、国会は開会されます。それに続いて、総理大臣の所信表明演説があります。所信表明演説とは総理大臣が個人の考えとして「今の問題はこれです」とか、「このように政治をしていきたい」と説明する演説です。


そして、本日10月7日と明日の8日は、その所信表明演説に対して、各党の代表が不明な点や、もっとハッキリしてもらいたい部分に対して質問をする日なのです。


各政党・会派の代表が参議院において質問をするためには最低10人の議員数が必要になります。みんなの党には参議院議員が11人いますので、ぎりぎりですね!また、質問時間の配分は各党の力関係によって違い、話し合いによって決まります。少しブラックボックスな感じです。今日の自民党は40分、民主党は30分。明日のみんなの党は20分です。ちなみに、本日は衆議院でも代表質問がありましたが、みんなの党は5分しかありませんでした。衆議院には5名しかいないので、配分が少ないのです。



先日の所信表明演説と今日の総理大臣の答弁を間近で見ていて感じた事は、「中身も明確じゃないけど、それより何より少し棒読みすぎやしない?」と言う事です。確かに、国会では質問も答弁も用意された紙を「読む」スタイルがほとんどです。そもそも質問者は「この質問をしますよ~」と書いたものを事前に渡し、それに対して答弁者は答えをびっしりと書いて用意してきます。それは失言や答弁漏れを防ぎ、突っ込まれるのを避けるためだと思いますので、仕方がないと思います。



しかし、そのペーパーも本来は自分で気持ちを入れて書いた(書かせた?)ものであるはず。それなのに、それを読む総理大臣の声はあまりにも心が入ってないように聞こえてしまうのです。特に、外交・防衛の部分などでは、日本を守る気持ちをもっと込めてもらいたかった・・。



私は企業のトップも、政治のトップも、「理念と情熱」が一番大切だと思っています。人間ですから細かく隅々までを把握することは難しい。詳細は各部長、各大臣に任せれば良いのです。しかし、理念だけはしっかりと持ち、それに向かって邁進する姿をはっきりと見せなくてはいけない。それが出来れば、国民はついてくるはずなのです。