国会で議員全員が集まり、討議をするのが本会議。小規模グループに分かれて、審議を行うのが委員会です。




私は17ある常任委員会の中で「経済産業委員会」に所属しています。




民主党の総裁選が終わるまで国会は閉まっていますが、「経済がこれだけ厳しいのだから閉会中でも審議は行おう!」と、経済産業委員会は閉会中審査を行うことになったのです。私の質問時間は15分。初めての国会での質疑応答です。




私が質問したのは主に2点:




1) 経済産業省の「施策」は、その成功や失敗についての事後評価をしっかりと行っているのか。ここ2年間で失敗だったと判定し、やめた施策はあるのか。あるとしたら責任者はどのような処分を受けたか。




2) 日銀の政策決定会合で決まる内容が事前に報道されているケースが多いが、これは情報がリークされているからではないか。




1)について直嶋経済産業大臣が責任の所在を明確にした処分などは行っていないことを率直に認めてくれました。私も粗探しをしたいわけではなく、ここから政府の意識改革を行い、仕組みを良い方向に変えて行きたいと思っているだけなのです。直嶋大臣の答弁は改革の第一歩となる、大切な発言だったと思いますので、感謝しております。



2)については西村日銀副総裁が情報の漏洩を否定されました。この質問については、即座に日経新聞がネットで報道してくれました。


『西村日銀副総裁、決定会合「情報リークは一切ない」』




しかし、私は納得が出来ませんし、とても正確な情報を時事通信社が時事ドットコム


例1:2010/9/10

例2:2010/8/30



で流しているのを見るとやはりリークがあったとしか思えなくなるのです。もし、これが日銀から直接ではなく、政府経由で流れてしまっていたとしても、それを黙認しているなら同じ事です。




一国の「中央銀行」が公に発表する前の情報を、一部のマスコミにだけ事前リークするなんて、先進国ではありえない事ではないでしょうか。これが民間の上場企業ならインサイダー取引で逮捕されるような話です。タイミングや時間帯によっては、この情報を海外マーケットで使い、利益をあげているディーラーだっているのではないでしょうか。




私はそもそも日銀の円高に対する動きはいつもToo Little Too Lateだと思っております。




本当はマーケットを刺激して今の円高を食い止めるために大きなサプライズが必要なのです。しかし、サプライズどころかアンサプライズな情報を、更に事前にリークして、益々効果がないものにしてしまう。これの意図が私には理解できません。それともマスコミとの関係を良くするために事前リークすることが「業界慣習」なのでしょうか?




私がタリーズコーヒー時代から大切にしてきているのがLAYMEN(門外漢、素人)感覚です。いつも外部から来るLAYMENには慣習や常識に囚われない斬新なアイデアやセンスがあるのです。「その発言や考えは我々の世界では非常識だ」と一蹴するようになったら終わりです。それ以上成長も出来ませんし、生き残りの為に自己改革するなんて絶対に無理になります。私はこれからもLAYMENとしての感覚を持ち続け、政治家として頑張って行きたいと思っております。


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