本日は株式会社ヤマノビューティーメイト(以下ヤマノ)がアジア拠点の一号店としてシンガポールに出店することになったエステティックサロン「Face+ by Yamano(フェイスプラスバイヤマノ)」のグランドオープン日でした。

ヤマノと言えば日本を代表するエステや化粧品製造販売のトータルビューティー企業。なぜその海外1号店の記念撮影に私も一緒に写っているのでしょうか?

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「社員全員とOPEN記念撮影。松田の左が山野幹夫さん。」 



実は、同社代表取締役社長で友人の山野幹夫さんが昨年シンガポールに遊びに来てくれたことがはじまりでした。滞在しているわずか数日間でアジア地域の発展力を肌で感じてもらい、ヤマノもシンガポールから海外に打って出よう!という事になったのです。
ただし、いきなり単独では難しいという判断で、私も含めてジョイントベンチャー(合弁会社=JV)を設立することになりました。


私は幹夫さんと友人としての付き合いは長いのですが、業界も違った為、ヤマノがどのような会社かを深くは知りませんでした。しかし、JVの話が持ち上がったことをきっかけに調べさせて頂き、創業者の山野愛子さんが75年も前にどのような気持で美を追求する事業を立ち上げたのか、揺るぎない理念「美道五原則」はどのように生まれたのか、「美容業界日本一」をどのように目指していくのか、等々、知れば知るほど凄い会社だと思うようになりました。

また、私の「文化の懸け橋」を作っていくという仕事にもぴったりだと思いました。このJVが始まる前にエステを受けたことはありませんでしたが、マッサージや整体は週に一度ぐらい受けています。そこで常々感じていたのが日本のマッサージ師や整体師のレベルの高さ。仕事がら、各国を飛び回っている私は特に決まった先生に見てもらわず、行く先々の店舗や地元のチェーン店で施術してもらっていますが、そのような店舗だからこそ従業員のレベルが如実に表れます。マッサージの技術を10点満点で例えると(あくまで個人的にですが)、日本では7点~9点レベルの方が多いのに対して、シンガポール、香港、韓国、その他のアジア地域では大体5点以下。あまりにも下手すぎて、途中で止めてもらいたくなる事も時々あります。

なぜこれ程までにレベルの違いがあるのかを考えたのですが、それは従業員の意識の違いだということに気付きました。以前シンガポールで気に入ったマッサージ師に出会えたのですが、2週間後に再び訪店した時にその方はいませんでした。お店の人に尋ねると他の店に転職したとのこと。その店もたまたま近かったので翌週たずねて行きました。「なぜ転職したの?」と質問したら「向こうは月収$2500で、こっちの店は月収$2550だったから」と答えが返ってきました。今のレート($1=¥65)で換算すると、一か月で約3250円の差額でしかありません。他のどの業界でも総じて言えることですが、こちらの従業員は給与を少しでも高く提示されると、躊躇なく転職をします。会社に対する忠誠心や、自分の技術力アップ、そして自分の担当するお客様に対する責任感というものはあまり感じられません。かわって、日本のマッサージ師は例えアルバイトであろうと、自分の技術力向上を目指し、本気でお客様に良くなってもらいたいと思いながら仕事をしている人が多いような気がします。私はこれこそ日本の文化の中で最も重要な「おもてなしの心」がなせるわざだと気づいたのです。

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「OPENして最初のお客様と記念写真」


そう考えていくと、日本で何十年もの間お客様にご愛顧頂いてきたヤマノは間違いなく「おもてなしの心」を深く企業文化の中に兼ね備えた会社です。その心を持って従業員を教育し、海外展開をしていけば、自ずと「文化の架け橋」を創り上げることになると思いました。

私は日本でそうしてきたように、タリーズ・シンガポールの幹部陣にも「我々はコーヒー屋ではありません。我々はHOSPITALITYをコーヒーに介して提供する会社なのです!」と伝えています。


日本の誇るおもてなしの心で一人一人のお客様に接していけば、タリーズもヤマノも必ず海外でも受け入られ、成功するはずだと私は信じています。
これからもアジア環太平洋で広がっていくヤマノを応援してください!