古希綴り 下書き その48 | 手作り酵素で妻の癌を治す

手作り酵素で妻の癌を治す

     ~酵素のある暮らし~

妻との約束
 
抗がん剤の副作用での悩みも薄らいできた年末に、私の好きな場所に一緒についてきて欲しいと、お願いされます。 
しかたなく、10回だけ一緒にでかける約束をしました。 
 
輪袈裟(わげさ)と念珠(ねんじゅ)を持って、1時間程度の話を聞くだけですが、なぜか素直に聞いていられます。 
また、小さな子どもたちも多く、その子どもたちも静かにしているのが不思議にみえました。
 
「涅槃会の こころに沁みる 講話かな」 涅槃会(ねはんえ:釈迦が亡くなった2月15日頃)
 
場所は車で30分程度の、三宮かポートアイランドのどちらかでした。
 



 
その帰り道、二人で何かを食べて帰るようになっていきます。 
その食事での思い出は、開店したばかりの店の、柚子の皮を薄くスライスした「ゆずうどん」 で。
 
「毛帽子や 二人で食べた 柚子うどん」 
 
その頃は、まだ髪が少なく、妻はいつもいろんな帽子を被って出かけていました。  今思えばもう少し続けていれば、・・・。 
 
「あかねさす 昼の静かな 講話聞き 心清らか 過去懐かしむ」
 
あかねさす:日・昼・照る の枕詞
 
若い頃に、二人で出かけた時の気持ちが、回を重ねるたびに蘇ってきました。 
 
2011年は東日本大震災などもあり、景気も悪く暗い年でした。 
年が明けた最後の日に、明るく希望に満ちた年になるようにと、祈り終えました。