近年、グーグルのコアアルゴリズムアップデートが頻繁に行われるようになり、それによってアクセスが激減して困っているというサイト運営者やブロガーの方々の声を耳にする機会が増えてきた。

 

既に2019年の3月と、2019年の6月に行われていて、不安を感じている人も多いと思う。

 

グーグルのコアアルゴリズムアップデートに対する正しい答えはグーグルしか知らないが、筆者は本件について検証と対策を繰り返してきているため、少しでも読者のお役に立てる情報をお届けしていきたいと思う。

 

コアアルゴリズムアップデートは大きく3つに分ける必要がある

 

コアアルゴリズムアップデートと言っても、いくつかの複合要素が絡み合って成り立っているため、大きくわけて3つに分けて考える必要がある。

 

  1. 医療アップデート
  2. 被リンク
  3. 記事の質

 

サイトやブログのアクセスが激減したという場合、まず自分は上記3つのいずれかに該当するのか?考える必要があり、それによって対策もことなってくる。

 

以下ではそれぞれについて簡潔に解説をしていこう。

 

1.医療・健康アップデート

 

まず、昨今のグーグルでは医療・健康分野に該当するサイトやブログは、専門性の高いメディアを除いて問答無用で掲載順位が落とされることを押さえておく必要がある。

 

20193月以降は、医療・健康分野に広がりが出始めていて具体的には、

 

  • 育毛剤
  • 脱毛
  • ドックフード
  • ウォーターサーバー
  • 看護師転職

 

など、医療とは言い切れない分野にも、医療アップデートが適用され始めているので注意が必要だ。

 

ドックフードも健康なのか?とお思いになる読者もいるかもしれないが、グーグルが健康だと認めれば健康なのである。

 

こうしたジャンルは、特定のフィルターがかけられているため、いくら個人が良質な記事を書いてもどうにもならないということを覚えておかなければいけない。

 

ただし、筆者が検証した限りでは、美容分野においては良質な被リンクが非常に強力に効いている一部のメディアに関しては、それほどコアアルゴリズムアップデートによる大きな被害がないケースも確認できた。

 

医療・健康分野の中でも美容に関しては、現時点では良質かつ大量の被リンクが効いている場合においてのみ、可能性はあると言える状況だ。

 

もし読者が自営業でサロンや整骨院を運営している、美容メディアを運営しているというのであれば良質な被リンクを大量に集めることで状況を改善できる可能性はある。

 

いずれにしても医療・健康アップデートについては、サイトやブログの質が高くても関係がないので、その意味では落ち込む必要はないし、諦めて他のジャンルに行った方が効率的と言えるかもしれない。

 

2.被リンク

 

20193月以降のグーグルのコアアルゴリズムアップデートでは、明らかに被リンクに対する評価ウェイトが高まったことが確認されている。

 

カンタンに言うと、どれだけ質の高い記事を書いていたとしても、被リンクが弱いブログやサイトはアクセスが減少するというものだ。

 

グーグルロボット自体は文章が質が高いかどうかを判別することは難しく、これまではUX評価といって「クリック率」や「完読率」などさまざまな指標を用いて文章の質を評価していたが、そこで被リンクのウェイトが高まったというわけだ。

 

結局のところ、上質な被リンクを受けているブログやサイトというのは信頼できるということであり、コアアルゴリズムアップデートでは「信頼性」の高いブログの評価が上がったとみて間違いない。

 

これはEAT(権威性・専門性・信頼性)にもつながる話だが、2019年以降は被リンクのウェイトが高まっていると認識しておくといいだるう。

 

EATを高めるために運営者情報やツイッターのアカウントを載せるべきだという声もあり、それらも決して無駄なことではないが、それよりも良質な被リンクを集める方が確実かつ効率的である。

 

ここで問題なのは、どうやって被リンクを集めれば良いのか?という点。

 

検索すると「良い記事を書きましょう」という答えしか出てこないが、ジャンルによっては良い記事を書いても被リンクされるとは限らない。

 

この点については非常に難しいところであるが、自分自身で方法を探していくしかないし、そこで努力できれば他者と大きな差がつけられるということになるだろう。

 

3.記事の質

 

グーグルのコアアルゴリズムアップデートでは当然のことながら、記事の質も評価されている。

 

特に2019年の5月16日には Googleが品質評価ガイドラインを更新したと発表し、 EAT からページ品質を重視する旨が伝えられています。 (あくまでも厳しすぎたのが多少緩まったイメージ)

Google Updates Quality Rater Guidelines Targeting E-A-T, Page Quality & Interstitials

 

どのような記事が評価されるのか?どのような記事が質が高いのか?という点について、筆者が数千以上のブログやサイトを検証した結果、以下の共通点が見られた。

 

  • 文字数は3000文字以上で情報が網羅されている。
  • 図や表を用いて分かりやすくまとめられている。
  • 一時情報(体験談や著者の独自の意見)が盛り込まれている。

 

まず、残念ながら現在のグーグルでは長文が優遇されることは否めない。

 

いまだに「おすすめランキング50」といった、長文が目的の記事が上位表示されているが、これらが評価されるのは情報が網羅されているため。

 

例えば、おいしいラーメンで検索した場合、読者からすれば醤油ラーメンだけでなく、味噌ラーメンやとんこつラーメンの情報も網羅されている方が便利である。

 

長文のための長文はもはや無意味に近いが、情報が網羅されているページが評価されるということは覚えておこう。

 

次に、分かりやすいページが評価されるわけだが、これに関しては図や表を多用しているページが高く評価される傾向がある。表でまとめられていると見やすいし、グーグルにとっても認識がしやすい。

 

特に長文になる場合には、図や表を用いて分かりやすさをアピールしよう。

 

最後に一時情報だが、自分の体験したことや独自の意見を盛り込むのが有効だ。

グーグルは同じ内容の検索結果を載せたらがらない傾向があるので、独自性を入れるだけでも高く評価されることは覚えておこう。

 

ちなみに20193月までは、長文&質の高い記事は被リンクに関係なく評価されていたが、20193月以降のアップデートでは、長文で質が高いだけでは評価されなくなっている点に注意したい。

 

グーグルのコアアルゴリズムアップデートへの見方と対策まとめ

 

グーグルのコアアルゴリズムアップデートの対策をまとめると、まずは医療・健康分野には手を出さないことが得策ということになる。

 

美容関連においては良質で大量の被リンクをもらっているメディアは生き残っているため、どうしても復活させたければ被リンクをもらうことを考えよう。

 

そして、20193月以降は被リンクの重要性が明確に高まっている。あなたがどれだけ良質な記事を書いたとしても、アクセスが激減する可能性があるので注意しよう。

 

この場合、サイテーションが有効だというSEOコンサルタントの声に耳を傾けてはいけない。

 

あくまでもグーグルがランキングの要因に挙げている被リンクの獲得を優先していこう。ここは一番大変なところだし検索しても答えは出てこない。自分がやるしかないのだが、ここで大きく差が出てくることは間違いない。

 

記事の質が高いことも大切になるが、それに関してはもはや前提条件であって、その上でいかに良質な被リンクを集められるかがグーグルのコアアルゴリズムアップデートの対策となるだろう。