2019年以降から頻繁にSEOのキーワードとして挙げられるサイテーションという言葉。

 

直訳すると言及。

 

つまり、多くの人からブログやツイッターなどで言及されるとSEO効果が上がるということだが、筆者はサイテーション効果は都市伝説に近いものだと感じている。

 

サイテーション効果があると思われている最大の要因はツイッターだろう。

 

ツイッターで影響力がある人物が、自分の記事についてつぶやき、反響が出た場合にSEOで効果が見られることがある。カンタンに言うと順位が上がるのだ。

 

ツイッターによるSEO効果が見て取れることから、サイテーション効果についても信じて疑わない人々が出てきたことが推察される。

 

ただ、厳密にはツイッター効果とサイテーション効果は分けて考えなければいけない。

 

ツイッターによるSEO効果があるのは、ずばりクリック率ではないかと思われる。

ツイッターによるSEO効果は実在する

ツイッターで記事を公開し、一時的に多くのクリックを集めた場合において、グーグルは一時的にその記事を評価している可能性が高い。

 

ただ、多くのクリックを集めるといってもお金を払ってできるリスティングやフェイスブック広告では該当しない。

 

肌感覚としてツイッターによるSEO効果はあるというのは誰もが感じるところだろう。

サイテーションによるSEO効果

対して、サイテーションとは言及されることだが、例えばツイッターやブログで言及されるだけではSEO効果は得ることはできない。

 

サイテーションによるSEO効果を得るためには、あくまでもその一歩先が必要になる。

 

例えば、

 

  • 指名検索で実際にクリックを得る。
  • 言及された記事が、多くの人にクリックされる。

 

注意しなければいけないのは、ただ言及されるだけではダメで、サイテーションされた後にアクションがなければSEO効果は生まれないという点。

サイテーションされた後にクリック数が高まれば、一定の評価を得る可能性はあるだろう。

 

このようにサイテーションはSEOにつながるケースもあるが、サイテーションそのものはSEO効果はないというのが筆者の見解となる。

SEOコンサルタントの言うことには注意が必要

サイテーションという言葉は、SEOコンサルタントがよく使いたがる。

 

また、ブログのアクセスがグ―グルのアップデートで減少し、精神的によりどころのない人間が使う傾向にあるので注意が必要だ。

明確な根拠のないものほど、人間というのはのめり込んで信じてしまう傾向にある。

 

例えば、グーグルアップデートでアクセスが激減した際に、サイテーションが大事と言われると藁にもすがる思いでツイッターやyoutubeを運営したくなる。

 

そして、その方法は貴重だから「有料でコンサルしますよ」という流れができあがる。

 

ただ、明確な効果があることが実証されているわけではなく、そこに流され過ぎない方がいいだろう。

 

誰もがツイッターでフォロワー1万人以上いるわけでもなければ、指名検索されるほど影響力があるわけではないし、それを目指せるわけでもない。

 

もし、自分のサイトやブログのSEO効果を高めたいのであれば、サイテーションといった曖昧なことではなく、100%読者の答えを返せるような記事を書き、内容をブラッシュアップさせていく方が確実である。

 

また、そうした記事を書くことで、グーグルが重要と位置付ける被リンクを得られる機会も増えてくる。

 

SNSの活動というのは記事を書いたり更新するよりもラクであるため、どうしても初心者はサイテ―ションという言葉に流され、本分をおろそかにしてしまう傾向がある。

 

大変なことかもしれないが、この記事を見ている読者はあくまでも、自分の書いている記事を向き合うことから始める方が遥かに有益と言えるだろう。