番外 かつてJR九州の近郊型車両で見られていたヘッドマークでした、「タウンシャトル」ヘッドマーク | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 かつてJR九州では、昭和62年のJR発足後から10数年ほどの間、上の画像にありますように「タウンシャトル」と呼ばれましたヘッドマークが近郊型の電車や気動車、さらには客車を牽引しますディーゼル機関車に取り付けられておりました。今回はこの「タウンシャトル」ヘッドマークに関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 この「タウンシャトル」とは、いわゆる都市圏の列車を表していたようでありますが、実際に北部九州の各都市圏、さらには運行区間からJR西日本エリアでもあります山口県内まで運行されていた列車におきまして見られておりまして、先述のようにJR九州が発足しました昭和62年から平成10年頃までは見られておりました。
 
 尚、ヘッドマークはまず国鉄時代より415・421・423系各電車において取り付けられておりまして、国鉄時代はマイタウン電車と書かれたヘッドマークが掲示されておりまして、その後JRに変わりまして「タウンシャトル」のヘッドマークが登場しておりました。
 

 その「タウンシャトル」ヘッドマークが掲示されておりました路線を表してみますと、以下の路線で見られておりました。
 
 鹿児島線 門司港~八代
 長崎線  鳥栖~長崎
 佐世保線 肥前山口
(現・江北)~佐世保
 日豊線  小倉~佐伯
 久大線  大分~久留米
 豊肥線  大分~豊後竹田など
 山陽線  門司~小郡
(現・新山口)
 宇部線  宇部~宇部新川~小郡
 
 実際、以上の各路線におきまして、「タウンシャトル」と書かれましたヘッドマークが付けられました列車が運行されておりまして、北部九州各線をはじめ、先述のように415系・423系各電車が乗り入れておりましたJR西日本エリア内でもあります、山口県内の山陽線・宇部線内までその姿が見られておりました。
 

 画像は、そのヘッドマークが掲げられておりました415・423系各電車であります(いずれも平成6年撮影)。尚、今回掲載画像はいずれも2代目のヘッドマークでありまして、これは南福岡・大分の各電車区(当時)に所属しておりました車両全ての先頭車に取り付けられてもいまして、福岡地区の国鉄型の近郊型電車と言えば必ずヘッドマークと言う印象がこの頃はよく出ていたようでもあります。
 
 (南福岡電車区415系電車FM1515編成)~撮影当時
 
 (大分電車区423系電車Fo53編成)~撮影当時
 
 
 また、この他にも今はなき715系電車や現在は宮崎地区で活躍しております713系電車(いずれも長崎・佐世保線用)、さらには気動車の近郊型改造を施しましたキハ58系気動車や以下画像のキハ40系気動車、客車牽引用でありましたDE10形ディーゼル機関車(いずれも大分運転所(当時)所属車のオリジナル)などにも「タウンシャトル」のヘッドマークが取り付けられておりまして、こちらには大分県出身の漫画家であります富永一朗氏デザインが採用されておりました。ですから、上の表にもありますように電化・非電化にもかかわらず北部九州各地などでこれらが見られていた事もわかるのではないでしょうか。
 
 (キハ40系気動車(キハ140 2041))~ステー跡が残されております
 
 
 所で、今回ご紹介しました画像1のヘッドマークは、かつて「小倉工場まつり(現・小倉総合車両センター工場まつり)で販売されておりました415・423系電車用のヘッドマークでありまして、実際に画像2・3のように取り付けられていたものであります(平成21年撮影)。
 
 
 今回は、JR九州の近郊型車両で見られていた「タウンシャトル」ヘッドマークに関しましてご紹介しましたが、かつてのヘッドマークが付いていた頃を思い出すと何とも懐かしくも感じてしまいますし、やはりヘッドマーク付きの方が締まった印象にも感じてよかったのではないかとも思います。そんな掲示されておりました車の中で、415系電車のうちの鋼製車が全車離脱してしまうといった動きが見られている事が残念ではないかと思いますし、それに加えまして現在は上の画像の姿しか私が撮影していた中ではかつての姿は偲ぶ事ができなくなっておりますが、実際にそう言った姿が見られていた事も存じていただければと思います。