番外 平成27年「工場まつり」時に落書き列車となった編成です、103系1500番台電車E16編成 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 現在筑肥線(唐津線唐津~西唐津間を含みます)で活躍する姿が見られております103系1500番台電車でありますが、ご覧の皆様もご存知のように、残念ながら既にそのほとんどが廃車となっております。
 
 この筑肥線での103系1500番台電車は、かつては6両編成の車両が存在しておりまして、これら編成によりまして筑肥線~福岡市交通局(福岡市営地下鉄)間の直通運転が行われておりました。しかし、平成27年に305系電車の導入に伴いまして6両固定編成は全車廃車3両固定編成も一部廃車になった車両が見られております。
 
 現在残っております3両固定編成は、E12E13E14E17E185編成でありまして、ほろ付きが偶数編成となっておりますが、6両固定編成を含めまして18編成(3両単位)54両いた編成も、今や5編成15両ですので、大きく減った事も伺わせておりますが、最近では上の画像のようにE12・E17各編成でスカイブルーの「国鉄色」も復活するなど動きも見られております。
 
 (画像1・E12編成、画像2・E17編成~いずれも「国鉄色」)
 
 (E13編成)
 
 (E18編成)
 
 (【廃車】E05・E06編成、以下画像はクハ103-1505)
 
 
 そう言った事もありまして、現在は西唐津~筑前前原間のみの運行となっておりますので、6両編成で運行される事はなくなっております。今後東京臨海高速鉄道から後継車両が導入予定とは言われておりますが、先に2両は入ったものの、今後の詳細は未定のままではあります。それでも103系電車自体も全国で非常に少なくなっている今でもありますので、貴重な車両としての域には入りつつありますが、引き続き元気な姿を見せていただきたいものであります。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、廃車になった103系1500番台電車のうち、3両固定編成で全うしまして、最期は小倉総合車両センターの工場祭りで落書き電車となりましたたE16編成に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この編成は昭和57年に日立製作所製で新製時より唐津運転区(当時)に配置、以来筑肥線・福岡市営地下鉄の区間であります、西唐津・唐津~姪浜・博多・福岡空港間を運行されておりました(博多~福岡空港間は平成12年~)。尚、日立製作所製でありますE01~E04編成、E15~E18編成は昭和57年製でありまして、川崎重工製でもありまして、E07編成~E14編成が昭和58年製でもありますE05~E14編成よりも先に導入する事になったのでありました。
 
 
 以来、相方のE15編成と組みまして運行されておりましたが、平成元年に唐津~筑前前原間の増発のために3両固定編成改造を行いまして、先頭車改造の末、モハ102-1515がクモハ102-1515、そしてモハ103-1516がクモハ103-1516と車番を変更しております。
 
 さらに、塗装も当初はスカイブルーにクリーム色のラインが入った塗装でありましたが、その後は側面ツートンカラー→前面・側面赤シルバーのカラー(以下画像)に変更されまして運行されておりました。
 
 
 その後も、3両固定編成メインの運行区間であります西唐津・唐津~筑前前原間の他、筑前前原駅以東の区間にも運行されるようになっておりましたが、今年305系電車の導入によりましてこのE16編成は運用を離脱、一旦竹下駅を経由しまして小倉総合車両センターにおいて廃車回送がなされまして、クハ103-1516・モハ102-1516は残念ながら解体への道を歩んでおりました。
 
 
 そして、クモハ103-1516はこの「小倉総合車両センター工場まつり」におきまして、「落書き列車」として使用されておりました。この姿を見ますと、かつての姿であります上の画像の姿を見ましても、大きく様変わってしまったなと見ていて実感する所でもありました。
 
 この「落書き列車」は、この時は小学生以下の子供さんのみが利用できるようになっておりましたので、残念ながら私は描く事はできませんでした。しかし、もしも「落書き列車」を大人も利用できていたのであれば何かを描きたかっただけに残念でした。
 
 
 この2週間後、この「落書き列車」に使用されましたクモハ103-1516は解体されてしまいまして、残念ながら元気な姿を見る事はできなくなってしまいました。そう考えますと、この「落書き列車」はまさにこの車にとっては最期の目立つ姿ではなかったのかなと思ってならない所であります。
 
 
 今回は、この103系1500番台電車E16編成に関しましてご紹介しましたが、現在も3両固定編成は5編成が活躍している中で、6両固定編成とともに姿を消さないといけなかったのは正直残念かなと思う所であります。それほど運行区間も限られてしまう訳でもありますので、編成自体が余剰になってしまう事を思えばわからなくはなかったのではないかとは思いますが、とにかく、先述のように現在もE12・E13・E14・E17・E18編成と引き続き西唐津・唐津~筑前前原間で活躍を続けておりますので、これら姿を消した車両たちの分1年でも長く活躍していただきたい所であります。