番外 かつて日豊線鶴崎駅から延びていた専用線、平成26年撮影、旧九州石油専用線廃線跡探訪(前編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 日豊線の大分県大分地区と言いますと、これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、大分駅以南となりますと画像にもありますように単線となりますので、そう言った事から変化した姿が見られるようになります。
 
 実際に、画像1の乙津川橋梁からもわかりますように、単線である事もありまして、複線時とは違った姿も見られているのがわかりますし、単線でもありますので本数も大分駅以北としますと少なくなってまいりますし、特急列車も「にちりん」の両数も上の画像1の787系電車からもわかりますように4両メインとなりますし、普通列車も南福岡車両区の813系電車も走りますが、それでも画像2の2両編成の815系電車がメインでもありますので、そう言った違いも見られております。
 
 また、普通列車も途中の幸崎駅や画像2の815系電車の行先でもあります臼杵駅発着の列車も見られておりますが、それでも佐伯駅までの列車が1・2時間に1本の割合で運行されておりまして、こちらも815系電車・813系電車で運行されております。
 
 
 ここまで日豊線大分駅以南に関しまして簡単にご紹介しましたが、今回と次回の2回に渡りましてご紹介しますのは、以下画像の乙津川を渡りました所にあります大分市の鶴崎駅より伸びておりました旧九州石油(現・ENEOS)大分製油所専用線廃線跡を、9年前の平成26年訪問時に探訪しておりましたので、その模様を皆様にご紹介してまいります。
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 この旧九州石油大分製油所専用線は、昭和39年に大分臨海工業地帯に進出してまいりました旧九州石油唯一の製油所でありました大分製油所の操業開始に伴い開業したものでありまして、以来製油所から鶴崎駅を経まして長崎線神埼駅などへ石油貨物列車が運行されておりましたが、平成9年に廃止されております。尚、この大分製油所は現在も「ENEOS」となりましても引き続き稼働されております。

 

 

 さて、そんな鶴崎駅は、上の画像にもあります撮影当時は有人駅でありましたが、現在は「スマートステーション」化が取られた事もありまして無人駅となっております。そんな構内の旅客ホームは1面2線の線路配置でもありまして、画像のように広い構内でもあります。

 

 (ホーム)
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 (宮崎方)
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 そして、ホームの北側には貨物列車が運行されていた事もありまして、画像のように側線も見られておりました。画像は平成20年に撮影したものでありましたが、現在もその側線は残されておりますし、JR貨物の車扱い貨物の臨時取り扱い駅現在も指定されております。それにしても、以前は九州石油所有などのタンク車もこの側線で多く見られていたのではないかと思いますと、時代を感じさせられる印象でもあります。
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 こちらは現在のホーム・側線です(提供画像より)。現在も側線が残されている事がお分かりいただけます。

 (超特急スーパーひのくにさん画像提供)

 

 

 このホームから画像奥の宮崎方へ進んだ所より、旧九州石油大分製油所専用線は延びておりました(平成20年撮影)。
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 その接続部であった所の撮影です。現在は平成11年3月(1999-3と書いてある銘板でわかります)に設けられました車止めによりまして、残念ながら先へは進む事ができませんが、かつてはその車止めより先へ進む事ができておりました。
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 その車止めの所には、この撮影時にも画像のように入換信号機も残されておりまして、かつてここで入換があった事が伺わせておりました。この頃でも、廃止から17年になっておりましたが、このように残されていた事はかつての名残が残されていた事がわかる姿ではないかと思います。尚、現在入換信号機は撤去されております(「ストリートビュー」より判明)
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 専用線は、画像の建物に沿って延びておりました。ここは道路・歩道にも沿っている場所でもありますので、撮影するには大変ふさわしかったのではないでしょうか。やはり、もしも残っていたならばどんな感じになっていたのかさえも思わせる所でもありましょうか。
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 それから少々先には、線路が曲げられておりまして、それより先は線路は撤去されておりました。残念ながら、鶴崎駅よりそんなに離れていない所で線路は終わっておりましたが、それでも最後の画像などのように先へと進んでいましたので、かつての名残が残されている分わかりやすくていいのではないかとも思います。
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 その線路が曲げられました所には、画像のように入換信号機が無造作に置かれておりました。当然の事ながら、この入換信号機も使用されておりませんでしたが、「ストリートビュー」によりますと、先述の入換信号機とともに、こちらの入換信号機もその後撤去に至っております。
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 今回は、9年前訪問・撮影しておりました、鶴崎駅より延びておりましたこの旧九州石油専用線廃線跡の前編に関しましてご紹介しましたが、私自身もこの廃線跡を知りましていつかは出向いてみようと思っておりまして、その後出向く事ができましてよかったと思っております。この撮影時の時点では線路・信号設備が少しでも名残が見られていた事がお分かりいただけますが、現在は撤去に至っておりまして、路盤しか名残が見られなくなっているのが現状ではあるようです。次回後編ではさらに北側までご紹介してまいりますが、引き続き名残がある部分も見られておりましたので、次回もご覧いただければと思います。
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