コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 平成25年に日豊線で運行されておりました、大分車両センターに所属していた「国鉄塗装」485系電車DO32編成によります、臨時特急「にちりん」乗車記録の話題、前編では小倉駅撮影編をご紹介しておりました。

 

 前回もご紹介しましたように、この485系電車DO32編成は、元々が旧鹿児島総合車両所所属のDk-9編成として、一度保留車扱いとなっておりましたクモハ485-5+モハ484-206のユニット、そしてクハ481-256とを組みましてDk-9編成を名乗りまして、「きりしま」として運行されておりました。

 

 そして、平成22年に大分車両センターで増結ユニットとして在籍しておりましたモハ485-196+モハ484-298のユニットとを組みまして、結果転属の上DO32編成を名乗っておりました。

 

 以来、「にちりん」・「きりしま」・「ひゅうが」と言った日豊線系統で運行されておりましたが、平成23年に485系電車の定期運用が終了となりまして、DO32編成は同じく「国鉄塗装」に戻されておりましたDO2編成とともに臨時列車や団体臨時列車としても運行されておりましたが、DO2編成が一足先に廃車となりましてからはDO32編成が残されるに至りましたが、平成27年10月に小倉総合車両センターへ向けて廃車回送を兼ねた乗客を乗せてのお別れ運転を行いまして、これをもちまして九州の485系電車の運行に終止符が打たれておりまして、引退しまして今年でもう10年を迎えております。

 

 (現在)~10月工場まつり時撮影

 

 

 さて、今回後編は「にちりん91号」の小倉駅から大分駅までの乗車編に関しまして、皆様にご紹介してまいります。尚、この列車を含め、掲載列車は撮影当時のものである事をご了承ください。
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 私自身は、この乗車時までには、これまで783・883・885各系電車でこの区間では乗車しておりましたが(787系電車は当時ありませんでした)、485系電車でのこの区間の乗車ももう10数年ほどはなかっただけに、これら既存車両と乗り比べて見ようと思いましたので、乗車できた事だけでも大変光栄な事でありました。

 

 

 列車は、小倉駅を発車しました。ただ、この日の乗車率は非常に低く、画像のように乗車されている姿もまばらでありました。おそらくは「にちりん91号」は5両全てで途中乗下車を含めまして100名前後程度ではなかったのではないかと思われました。

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 この編成には、わかりやすいように車内案内が残されておりました。ここには、トイレや使用停止されました自動販売機の案内など、細かく書かれておりまして非常にわかりやすい案内ではなかったのではないでしょうか。

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 列車は、北九州地区の密集した所を抜けまして、周防灘が見える区間(豊前松江~宇島間)を通ります。この区間での速度も、883・885系各電車のような振り子式の車両とは違いまして遅く、かつ揺れも見られるなど、まさに485系電車ならではな印象さえも感じるほどでもありました。

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 こうして、列車は吉富駅を抜けまして、山国川を渡ります。この山国川を渡りますと大分県に入ってまいりまして、しばらくしますと中津駅にたどり着く事になります。

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 列車は中津駅にやってまいりました。画像は、駅のホーム先で撮影されていた方を逆撮影したものでしたが(もちろん編集済みです)、このように小倉→大分間の沿線では各地で撮影されている姿を見る事ができておりまして、定期運用から離れている485系電車である事もありまして、それほど関心が高かった事が伺わせておりました。

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 中津駅を出ましてからしばらく走りまして、東中津駅を過ぎた所にあります、画像の中津道路を抜けまして、さらに南下してまいります。

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 列車は柳ヶ浦駅を停車しまして、その次の宇佐駅にやってまいりました。旧国名の豊前国内に当たりますこの駅より南へ進みますと豊後国になる訳ですので、境目としての印象もありますし、これからはこの区間一番の難所へと進む事にもなりますので、そう行った所が境目らしさと言う所でもありましょうか。

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 こちらの画像は、立石~中山香間であります。この時点ではすでにトンネルなど難所を越えつつある所でありまして、別府方面へと進みつつある所でありましたが、485系電車自体ももう数十年もこの区間を走っていた訳でしたので、走る機会は少なくなっても、まさに走り慣れている印象さえも感じさせられておりました。

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 こう言った難所を越えまして、列車は別府湾が見えてまいります、暘谷~豊後豊岡間を通過します。乗車してみまして、いよいよ列車も別府に近づいてきたなと言う印象さえも感じさせられる所でもありました。

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 そしてしばらく走りますと、列車は高架に入りまして、別府タワーが見えてまいります。その別府タワーを過ぎますと、別府駅に入ってまいります。やはり、既存車両と違いまして速度自体がゆっくりでもありましたので、正直やっと来たかと言う印象でもありました。

 

 (別府タワー)
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 (別府駅)
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 列車は別府駅を過ぎまして、国道10号線「別大国道」と並行します。特に東別府~西大分間はこの道路を並行して進む事にもなりますので、まさにいよいよ大分へのラストスパートに入ったといってもいいかと思う所でした。

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 こうして、約1時間40分かけまして、終点大分駅にやってまいりました。これは普段から私が列車でやってきた際は必ず思う所ですが、以下画像の大分駅に近い所にありました健康ランド(~現在は閉業)が見えて来ますと、いよいよ大分にやってきたと思うほどでありました。

 

 (画像奥、大分駅に近い所にあった健康ランド)
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 (大分駅着)
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 列車は、上の画像のように大分駅にやってきましたが、ちょうど反対側のホームでは883系電車「ソニック52号」が停車しておりました。このような新旧の並びも、このときだから見られた事であると言ってもいいのではないでしょうか。

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 こう言ったショットを収めるために、この大分駅でも画像のように多くの「撮り鉄」の方が見られておりました。その「撮り鉄」の中には女性の方もいらっしゃいまして、まさに関心ある鉄子さんもいらっしゃる事が伺える姿でもありました。

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 そしてしばらくしまして、大分車両センターへ向けて485系電車DO32編成の臨時「にちりん」は回送して行きました。考えて見ましても大分~小倉間を2往復した訳ですので、「今日もお疲れさんだったね」と思いながらの撮影でもありました。

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 今回は、平成25年に私自身が乗車しました臨時「にちりん」の乗車記録を前編・後編2回にわたりましてご紹介しましたが、表定速度が遅い485系電車でしたので、883系・885系各電車よりはゆっくりとした体験ができていたのではないでしょうか。しかも、先述のようによく揺れると言うのがまさに古い485系電車ならではな所でしたし、既にこの時には2年前に定期運用から離れていた分懐かしさをも感じさせられる所もあったのが印象深い所でもあります。現在は、ご紹介しておりますように姿を消したこの電車ですが、ご覧の皆様もこの2回の話題で懐かしく思っていただければ幸いであります。
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