コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 平成26年6月~7月中、佐世保車両センター817系電車の事故による修理及び同電車の検査によりまして生じました他の所属先からの817系電車車両貸し出しに関しました話題、前回の前編では上の画像にあります、現在は鹿児島車両センターに所属します、当時直方車両センターでしたVG108(現・Vk108)編成に関しましてご紹介しておりました。
 

 この当時は、佐世保車両センターのVN31編成が佐賀県白石町での軽トラックとの衝突事故によりまして離脱しまして佐世保車両センターで修理、さらにその後1編成が小倉総合車両センターに入場した事によりまして車両不足に陥っておりました。

 

 その結果、その救済策としまして直方車両センター・鹿児島車両センターから各1編成貸し出されまして、長崎・佐世保線の運用に就くと言った事がなされまして、直方車両センター(当時)VG108編成と鹿児島車両センターVk8編成が貸し出されておりまして、それぞれの編成が長崎・佐世保線の運用に就いた時がありました。

 

 前回ご紹介しましたこのVG108編成は、同年7月中旬まで貸し出されておりましたが、普段は11月の「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」時しか見る事ができない黄色いステッカーの車両でもありましたが、その時期以外で見られるのも、まさにこの時だからこそ見られていた事ではなかったでしょうか。

 

 

 さて、今回後編でご紹介しますのは、同じく佐世保車両センターに貸し出されました経歴があります、鹿児島車両センターのVk8編成に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 このVk8編成も、直方車両センターのVG108編成と同様貸し出されました車両でありまして、平成26年7月中(7月2日~下旬)にこの長崎・佐世保線を運行されておりました。

 

 この時の撮影は、現在は非電化となっております、長崎県諫早市の西諫早駅・諫早駅において撮影を行っておりましたが、やはり画像にもありますように青色のCTが目立っている事もわかるのではないでしょうか。また、その下の画像にもありますように、青色でKYUSHU RAILWAY COMPANYと書かれたフロント部分が鹿児島所属車である事を伺わせておりました。

 

 (フロント部分)

 

 

 このVk8編成は、元々は旧直方運輸センター(現・直方車両センター)に所属していた車両でもありましたが、その後旧鹿児島総合車両所に転属しまして、現在に至っております。画像は、平成23年に撮影しておりましたVk8編成でありますが、画像のように宮崎駅での姿も収めておりました。

 

 

 画像はVk8編成の車内です。車内の吊り広告やドア横の広告に関しましては長崎地区のものに変更されておりまして、見た目からは佐世保車両センター所属車のVN編成みたいな姿となっておりました。尚、画像内で見られます整理券発行機や運賃箱は南九州地区でも収受式のワンマン運転を行っている区間がありますので、そのまま使用されておりました。
 
 

 そんな中でも、車内での鹿児島地区のものがないかと思い探してみましたが、画像のようにドア上の部分に鹿児島市の司法書士事務所の広告が残されておりましたし、さらに画像にはありませんが同じく鹿児島市の印刷会社の広告まで残されておりまして、先述の吊り広告やドア横以外の部分ではこのように広告が残されていたようでもありました。

 

 

 運賃表は、レシップ製の液晶運賃表となっておりました。当時は、各地区でデジタル式から液晶式への交換が進んでいた頃でもありまして、このVk8編成に関しましては鹿児島所属時に交換がなされておりまして、長崎貸し出し時ではプログラム交換で済まされていたようでありました。やはり、前回ご紹介しましたVG108編成がデジタル式で前面のパネル部分が交換されていたものとは違いまして、プログラム交換だけで済んでいる分効率的にも良かったようでもあります。
イメージ 7

 

 

 さらに、LEDの駅案内表示も長崎地区を出しておりましたし、その下にあります長崎・佐世保・大村線の駅案内も掲示されておりました。やはり、貸し出し車でもある訳ですが、その路線で使用する事を思いますとこのような表示が出してあってもおかしくはないのではないかと思います。

 

 

 そして、行先表示に関しましては鹿児島地区の場合は、北部九州と違った形の行先となっております。そのために、今回の貸し出しに際しましてはこちらもプログラム交換で北部九州行先に改められていたようでありました。それにしても、このVk8編成にとりましても当時約11年ぶりに行先表示が戻されていた訳ですので、まさに懐かしく思う部分ではなかったかと思います。

 

 (「ワンマン 諫早」行先)

 

 ちなみに、画像両側にあります種別表示機もこの貸し出し時には使用されておりました。特に右側の運転席側に関しましては、画像7の宮﨑駅撮影画像でもありますように鹿児島地区では使用されておりませんので、久々の使用と言う事にもなっておりました。

 

 

 画像は、諫早駅での撮影時の姿であります。当時は青色のキハ66・67系気動車も健在の頃でしたので、この時にはCTの部分も出しましての絡んだ撮影も行ってみました。こうして見ますと、ステッカー部分ではあるとはいえ青同士よく合っているのではないかとは思います。

 

 

 その後、このVk8編成は、同年7月下旬に鹿児島車両センターへ来た時と同様日豊線経由で帰って行きまして、以降鹿児島・宮崎地区の運用に戻っております。尚、平成30年には今度は鹿児島車両センターの車両不足で上の画像1・2のVG108編成、そして佐世保車両センターのVN027編成が鹿児島車両センターへ貸し出されておりまして、同じ817系電車でも互いの交流と言った姿も見られておりました。尚、これまでもご紹介しておりますように、VG108編成、そしてVN027編成とも現在は鹿児島車両センターに所属しておりまして、Vk108編成・Vk027編成を名乗っております。
 
 
 前回・今回と、平成26年に見られました817系電車の長崎・佐世保線の貸し出しの記録をご紹介してまいりましたが、本当に赤「CT」ではなく青「CT」と言った姿が見られていただけでもありましたので、まさにイレギュラーな姿が見られていた事が伺わせております。私自身も、当時撮影しました画像を引っ張り出しまして今回の掲載へと至っておりましたが、やはり普段南九州で見られる電車が見られていたのが懐かしい所ではあります。ご覧の皆様も、こうした姿があった事を初めて存じた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、実際見られていた事を存じていただければと思います。
イメージ 14