皆さんは 

 

『あれ・・・これって話の内容が通じていない?』 

 

『あれ急に険悪な空気になっていない?』 

 

などのコミュニケーションで失敗をしたことがありますか? 

 

こうした疑問を投げかけた場合、皆さん必ず一度はあると答えるのではないでしょうか。

 

特に発達障害(ADHD、ASD共に)は特性上仕方がない事だとは言え、多くの失敗を重ねていると思います。 

 

私もコミュニケーションにおいては、多くの失敗してきました。 

 

だからこそ今回、私が経験したり、当事者と話をしてみて感じた、発達障害の特に若い方が陥りやすい罠を紹介します。 

 

 

 

話す内容が散らかる 

 

皆さんは 

 

『結局、何を話したいの?』 

 

って聞き返されたことはありませんか? 

 

このブログを読んでくださる方の中には、かなりあると感じる方から、あまりないと感じる方もいらっしゃると思います。 

 

ただ発達障害、特にADHDの方の多くは、他人からこう言った内容を一度は言われた経験があると思います。

 

これは発達障害、特にADHDの方の多くが陥りやすい罠の一つで、報連相が苦手だと感じている方も少なくないのではないでしょうか。

 

実際にADHDの特性が強い私もそうでした。 

 

では何故こうした事を言われやすいのかと言いますと、ADHDの特性である 

 

『衝動性』 

 

に原因があります。 

 

この『衝動性』の特性のために、ADHDの方の多くは頭の中が整理できていないおもちゃ箱のように、話す内容をまとめ切れておらず会話が支離滅裂になりやすい傾向にあります。

 

また上記特性によって、会話中に急に思いついた事を何の脈絡なく突飛で入れ込んでしまい、会話自体の方向性すら失い事もしばしばです。

 

そのため相手の頭の中では、何を伝えたのか理解出来ず、こうした答えが返ってきてしまい ます。 

 

これは誰しも幼少期には一度経験した事があるかもしれませんが、ADHDの方はどうしても大人になっても注意されてしまうことがあります。

 

解決策 

 

こうした『会話が散らかる』方はどうすればいいか? 

 

私はそうした方に、 

 

結論を意識 

 

して会話をして欲しいと考えます。

 

発達障害だけでなく健常者など全ての人間は基本的に、会話の起承転結を特に意識せずに話している方が多いです。

 

ただ健常者の場合、『自分の会話がどうなっているか?』を客観視する事が出来るため、無意識に起承転結がある会話をしています。

 

しかし発達障害の方はこうした他社目線での客観視が苦手で、会話が右往左往する事がしばしばあります。 

 

だからこそまず何を自分が伝えたいかを意識して、会話をしてみてください。 

 

特にお勧めするのは、 

 

最初に、 

 

『昨日の飲み会の話なんですけど、結果酔っぱらって寝てしまったんですよね。』 

 

など最初に自分が話す要件と最終的な結論だけを入れる会話の方法です。

 

これは簡単で起承転結内の『起』と『結』だけをまず必ず伝える事を意識します。

 

これをする事で話の内容の大事な部分は相手に伝わるため、自分が伝えたい内容はある程度伝わるため、相手からの聞き返しは減るのでおすすめです。

 

慣れてくれば、起承転結のある話し方が出来てきますし、結論の出し方にも変化をつけて会話すること事も可能です。

 

ただ最初に自分の型がない方には、まず相手に伝わる会話を意識する上ですごくお勧めできます。

 

 

 

話したい内容を一方的に話す 

 

皆さんは 

 

 

話過ぎ!

 

 

と言われた事はありませんか? 

 

私も今も気を抜いた時には、自分の話をしすぎて、相手に引かれてしまう事がたびたびあります。

 

発達障害の多くは、健常者と比べて共感力が乏しい傾向にあります。 

 

そのため他人と協調することが苦手で、コミュニケーションをあまり得意としません。

 

だからこそ自分の趣味や得意なことで共通点が見つかると、ついつい話過ぎてしまい、相手から話しすぎていると捉えられがちです。

 

ADHDの特性が強い方であれば、衝動性に駆られてしまい、ASDの特性が強い方は自分のこだわりについて話を続けてしまいます。

 

そのため会話が一方通行になる事もしばしばで、聞き役に回ることが出来なかったり、相手の意見を受け入れられない方も多く、その性質を無意識に続けた結果、周囲のコミュニティから一歩距離をおかれる事が出てきてしまいます。 

 

解決策 

 

では会話をし続けてしまう事をどう直せばいいか? 

 

こうした疑問を持たれる方には、 

 

 

会話の途中に相手が反応(リアクション)できる環境を作る 

 

 

事でだいぶ解決できると考えます。 

 

 

私をはじめこうした疑問を持たれている方の多くは、会話の主導権をできるだけ自分が保有して、相手に話す機会を作りません。

 

そのため相手がリアクションする時間もなく、一歩的に話をして、自分の話す内容が終われば無意識にその会話を終わらせようとしてしまいます。

 

そうなってくると相手は面白くないと感じます。 

 

そうならない様に段落が変わったタイミングや句読点のタイミングで、意識的に会話の間を空けるようにして相手にも反応(リアクション)が出来る環境を作れるようにしましょう。

 

こうすることで会話が一方通行にならずに、ちゃんとキャッチボール出来て、相手を不快な思いにさせずに済みます。 

 

ただ会話の間や、相手の反応(リアクション)が最初は見れないと思います。

 

ですのでそうした方には、

 

『~~私は思うけど、あなたはどう思う?』

 

など相手が反応(リアクション)出来るような

 

 

質問

 

 

を会話の途中で投げるのがお勧めです。

 

質問はどんな下手な質問でも主導権を相手に渡せるので、会話が下手な方でも相手を認めている事にも繋がって、コミュニケーションが円滑に進むきっかけにもなってくれます。

 

私も営業をするときには、どんな下手な質問でも、まず相手に質問をして相手に必ず何度かは会話ができるスペースを作る意識を持っています。

 

ただその質問に関しても、同じ内容の質問をすると、『私の話を聞いていないのか?』と相手に不快感を与えてしまうので、質問する前に少し考えて相手に投げかける事を意識してやってみてください!

 

 

ちゃんと話を聞けない

 

皆さんは 

 

私の話をちゃんと聞いている? 

 

と注意を受けたことはありませんか? 

 

こうした注意は健常者であれ発達障害であれ一度は子供の頃に受けた経験があると思います。

 

ただ大人になるにつれ健常者はこうした注意を受けなくなってきますが、発達障害、特にASDが強い方の多くは今も昔も注意される量はあまり変わらないと感じているのではないでしょうか。 

 

ではなぜ注意の量が変わらないといいますと、 

 

 

シングルフォーカス特性 (マルチタスクが苦手)

 

 

が原因ではないかと考えます。 

 

ASDの特性を持つ方の多くは、マルチタスクなどの複数の物事を同時に並行して行う必要がある作業は、健常者と比べて圧倒的苦手としています。

 

そのためASDの方の多くは、相手の指示や報告をメモしたりしながら傾聴する事が苦手です。 

 

この特性により、相手の会話がぶつ切りに伝わる結果となり、無意識に相手の話を無視して自分の話を話し始めたり、相手の話にちゃんと相槌を打たないなどの、相手を不快にさせる行動をしがちです。

 

また特にたちが悪い事に、こうした行為をしていると当事者は気づいていないため、なぜ不快になっているかさえ気づいていません。

 

そのためより一層同様の行為をしてしまい、最終的には話を聞かない人として周囲から認識されてしまいます。

 

 

解決策 

 

ではどうすれば改善できるか? 

 

解決策を挙げるとしたら私は 

 

 

聞けないていない箇所を正直に伝える

 

 

事を意識すれば、こうした悩みはすぐにでも解決するのではないかと考えます。 

 

この行動は発達障害だけでなく、健常者もやりがちです。

 

ただ聞いていない内容を嘘でリアクションしたとしても、相手はすぐに『この人、聞いていない』とわかります。

 

だからこそ素直に聞いてしまいましょう。

 

聞いてしまえば相手は必ず再度話してくれます。

 

逆にそれで不機嫌になる人がいたとしても、それはコミュニケーションをちゃんとしていない相手の責任です。

 

コミュニケーションはどんな場合でも相手に通じていなければやっていない事と何も変わりません。 

 

これは会話の途中の解らない内容でも一緒です。

 

知ったかしてしまうのは、自分の知識を広げるチャンスを減らしてしまいます。

 

この先の世の中は、正解や正しい内容なんて、ネットを調べればすぐに出る時代です。

 

だからこそマニアックな知識でも、吸収できるか、吸収できないかはその人の今後の人生設計にかかわると言っても過言ではありません。

 

だからこそ正直に伝える事が必要になってきます。

 

恥ずかしがらず試してみてください! 

 

 

最後に 

 

ここまでコミュニケーションで落ちいりやすい点を数点あげて解決策まで紹介してきま たが、これはあくまで私の考えであって、皆さんすべてに共感していただけるとは考えていません。 

 

ただどんな方でもコミュニケーションを格段に改善する方法は1つあります。 

 

それは

 

自分の話す内容や、態度を録画、録音 

 

することです。 

 

人は今話した内容や、自分の態度は把握でしていません。

 

だからこそ自分を客観的に見ることで、コミュニケーションは格段に変わってきます。 

 

もしコミュニケーションを少しでも向上させた位と思うならば、まず自分がどう話しているかを自分で把握してみるのも一つの手かもしれません。