皆さんは発達障害の特性で何かミスをしたことありますか? 

 

こうした質問を発達障害がある方に聞くと、 

 

『○○のミスをして落ち込んだ・・・』 

 

『○○のミスが尾を引いて、大きなトラブルになった』 

 

などの答えが返ってくるのではないでしょうか。 

 

私も、仕事もプライベートも、コミュニケーションの場でも、ありとあらゆる場所で何回も発達障害関係で、失敗を犯してきました。

 

発達障害だから仕方がないと言ってしまえば、それまでなのですが、それが何度でも続いてしまうと、仕事場では会社の社内に居場所がなくなり、プライベートでは友人がいなくなることに繋がりかねません。

 

なんでこんなにダメなんだろう?

 

と感じて自己卑下された日もあると思います。 

 

だからこそ今回は私がこれまでやらかした失敗の中でも、特に仕事でやらかした大きな失敗、3つを紹介します。

 

 

 

本当の意味での事故

 

発達障害、特に ADHDの方の場合、特性として 

 

 

不注意、多動、衝動性

 

 

があります。 

 

もちろんこうした特性は大枠の一つであり、そうした障害以外にもワーキングメモリーが少ないなど、人によって多種多様な障害形態があると思いますが、ADHDの症状の方の多くは、比較的上記3つの特性を持っていると言われています。

 

もちろん私も、上記3つの特性はコンプリートしていて、すべて自覚があります。 

 

子供の頃より、そそっかしくて、忘れ物が多いといった典型的なADHDの症状を持った子供だったのですが、そんな私が何を思い違ったのか、社会人になった最初の会社はドライバー兼営業と言う、ADHDの症状の特性上、苦手な事が多い、会社に就職していたのです。 

 

最初から自分の特性に合っていない職を選んでしまったからこそ、小さなミスを連発して(忘れ物や、指示を忘れるなど)その都度怒られていました。

 

とにかくミスを連発する、怒られる、落ち込むの負のスパイラルにハマり、ストレスがたまりにたまってダメになったのか、私は入社して 1 か月後に事故してしまいました。 

 

 

事故自体は止まった車に、バックでぶつけて被害も、相手の車を軽くこすっただけで人的被害もでず、比較的軽い事故だったのですが、私は焦ってしまい、その場から逃げて、当て逃げのような形で、その場を離れてしまいました。 

 

もちろんその後、事故してしまったと自責の念に駆られて、再度戻って話し合いをし、現場で解決した話なのですが、『逃げた』と言うその行動自体が、社内でも社外でも問題になってしまい、新卒で入社した会社を、1か月で首になるという、ある意味記録的なやらかしを起こしてしまったのです。 

 

事故がきっかけだったとは言え、『逃げる』ことによって、事故が犯罪に代わってしまうと知っていながら、『不注意、多動、衝動性』の行動をしてしまったことは、今でも反省の念が堪えない失敗です。 

 

 

 

コミュニケーション不足による、大きな事故 

 

ASDの症状を持たれている方の多くは、 

 

 

反復性、コミュニケーション障害 

 

 

などほかにも多くの特性があります。 

 

この特性は発達障害を知る意味でも、大変重要な意味を持ってきます。 

 

ASDの方は、この特性によって、仕事、プライベートにおいて多大なる弊害があるからです。

 

特に仕事においては、ASDの特性がいい意味でも、悪い意味でも出やすいこともあって、個人がどう自分の特性を理解して、その特性を生かしてポジティブな面がフォーカスされるか、逆にネガティブな面ばかりが目立つかは、個人の選択に大きな意味合いを持ってきます。

 

しかし発達障害の方の多くは、こちらの選択を間違いやすいです。 

 

私もこの選択において、間違った選択をしました。 

 

私は社会人時代に、その選択ミスにより、コミュニケーション不足を招き、大きな失敗をしています。

 

その理由は皆さんも、もしかしたら経験があるかもしれませんが 

 

 

空気を読めない

 

 

人間だったからです。

 

しかもたちが悪い事に、読めないことを自覚していなかったのです。 

 

読めていると思うから、健常者の様な、場の空気感を憶測して、勝手に進めたり、逆に何もしなかったり、やることなす事全ての事において、不正解ばかり出していました。 

 

そうしたことが起因して、私は20代前半の社会人時代、上司に相談もなく自分勝手に案件を進めてしまい、会社に30万以上の損害を出した経験があります。

 

 

報告、連絡、相談 

 

 

これは『場の空気』、以前に必ずやらなければいけない必須な内容です。 

 

しかしそうした社会人の基礎の基礎の内容を、『空気』を大事にしすぎるあまり、自己判断して、私は事故(ミス)を犯してしまいました。

 

自分の自己分析ができていれば、報連相の癖をつけていれば、などいろいろな理由が多々ある失敗ですが、今思えば、ASDでコミュニケーションに問題ありと気づいていれば、 こんなことはなかったのかもしれません。 

 

 

 

自己防衛による、嘘の連発 

 

私をはじめとして発達障害の方の多くは、 

 

 

成功体験 

 

 

が健常者と比べて、少ない傾向にあります。 

 

それが起因して、発達障害(特にASD)の方の多くは、自己肯定感が如実に低いです。 

 

自己肯定感の高い方は、自分を素直に見つめることができていて、自分と比べている方が多く、逆に自己肯定感の低い方は、他者比較の中で生きておられます。 

 

自己肯定感の高いか、低いかはここしか違っていないのではないかと考えます。 

 

しかしその低いか、高いかによって、人の性格、考え、などの人格形成に大きく関与しています。 

 

私も学生の頃より、他の発達障害の方にもれず、自己肯定が低く、他社比較の中で生きていました。

 

それで問題ないと社会人になりましたが、社会に出るとその自己肯定感の低さが原因でミスを連発しています。

 

他者肯定を得るために、自己肯定感の低い方の多くは、 

 

 

完璧主義 

 

 

の方が多くいます。 

 

しかし実際の社会はそんなことなんてありません。 

 

社会人は、どんな事であれ、何かプラスに持っていけたら、苦手なことがどれだけあっても問題ないからです。

 

ただ 20代前半の私は、『完璧にすべてをこなさなければいけない』と勘違いしていました。

 

なんだったら、 

 

完璧じゃないと社会人として半人前ではないか? 

 

と思い込んでいたほどです。 

 

そんな私は、自分が完璧でないことを隠すために、いろいろな事に嘘をついて、自分を誇張して表現していました。

 

 

もちろん大言壮語すること自体は、自分の目標や夢をかなえる力になる所もあるので、私自身はそれがダメな事だとは思いません。

 

しかし今現状の能力において、嘘をつく事は自分を大きく見せるだけの、見栄でしかないのです。 

 

私の嘘は、前者ではなく、後者の嘘ばかりで、自分を誇張しまくって、周りにうそぶいていました。

 

最初は周りに同調してもらえるのですが、そうした嘘はメッキがはがれやすいです。 

 

そうした簡単な事も理解していない私は、簡単な嘘をつきまくりおかげで、虚言癖があると、上司にも同僚から疎遠になってしまいました。

 

周囲と距離ができてしまうと、報連相を、しづらくなりますし、周囲からの報告も減ってきます。

 

私も一度会社から孤立して、仕事ができなくなりました。

 

誇張は自己防衛本能でありますが、つらくなるだけです。 

 

 

 

最後に 

 

ここまで、私が経験した仕事でやらかしてきた、ミスの内容です。 

 

もしかすると、皆さんも同じ過ちがあったのかもしれません。 

 

ただそんな私でも、こうしたミスからは少しずつですが、明らかに変わってきています。 

 

今後の将来をネガティブにとらえるか?はたまたポジティブにとらえるかは?、これはあなたの選択ひとつです。

 

失敗は成功の糧です。 

 

ご自身の明るい未来のために、どうとらえるか少し考えてみてください!