皆さんは
『私は発達障害と診断が下りたけれど、職場で伝えなければいけないの?』
『障害者雇用に変更してもらった方がいいの?』
など、発達障害と診断が下りて上記のようなことで一度は悩んだことがありませんか?
皆さん必ず職場や家族、友人にこの障害をカミングアウトをするべきか、必ず一度は考えてことがあると思います。
私自身もこの問題は、もう数10回以上考えて、結論を出そうといろいろ動いてみたのですが、正直正解は出ていません。
実際に告白すべきだと考える方もいれば、障害者として見られてしまう怖さがあって言いたくないと考える方もいらっしゃると思います。
なので今回私自身が今考えている、
発達障害をカミングアウトすべきかどうか?
を私の見解で皆さんに伝えていきたいと思います。
現在発達障害の数は1説では、10人に1人が発達障害ではないかと考えられています。
ただ実際は診断を受けていない方もおられて、総数は年々増加傾向ではありますが、10人に1人の割合まで達しているかと言えばまだまだ達していないのが現状です。
ただ2010年代ごろから診断を受ける方が増加していることも事実で、都内をはじめ発達障害専門の病院は3か月先まで予約がいっぱいと言った現状なほど注目され始めてきてはいます。
ただ普通に働いている方や、自分に症状が当てはまらない方などの認知度はまだまだ低く、全国保険管理研究会が実施したアンケートではADHDで約3割、ASDに至っては2割を切る結果が出ています。
しかもこのアンケートは大学生を対象にしているため他の世代より高い傾向(特別支援教室などの交流が社会人により多いため)がありながら、この結果になっている現状です。
しかも40代以上の結果は50%以上が発達障害と言う言葉自体を知らないと言った結果が出ています。
そうした結果、発達障害をカミングアウトしない方も多く、
『カミングアウトしたら仕事を続けていけないのでは?』
『仕事を任せてもらえなくなるのでは?』
『職場の仲間(上司や同僚)との関係が悪くなるのではないか?』
と言った考えがあって7割弱の方がカミングアウトしていない現状があります。(株式会社ゼネラルパートナーズ調べ)
ただもちろんカミングアウトしている方も多数存在しています。
また現在では発達障害と診断がおりましたら、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を取得することで、障害者雇用として入社することが出来て、自分の特性を事前に伝えた上で職につけることもできます。
ここまで現状の発達障害の認知度や、障害者雇用などを伝えてきましたが、実際にカミングアウトした時のメリットやデメリットはどんなものか、私自身の経験と、周りの発達障害の方の話を聞いてみて、私が考えるメリット・デメリットを伝えていきたいと思います。
メリット
・周囲の理解を得られる
・カミングアウトしたことで自分の特性を生かした仕事をすることが出来て、
自己肯定感が上がりストレスが軽減する。
・職場などで苦手な付き合いを一部絞る(飲み会や社内旅行)ことが出来る。
上記3点あると私は考えています。
特に上記1点目と2点目の影響で、仕事やプライベートの付き合いで、周囲に対して発達障害の特性を理解してもらえることで、苦手な事やできない事を自分から切り分けることが出来てきます。
その結果、自分の特性や個性に合った仕事を重点的に行うことが可能となってきます。
またカミングアウトすることで、すべてのコミュニケーションにおいて一石投じることが出来て、発達障害の方が苦手な『空気を読む』事に対してもある程度の解決策が出てくるのではないでしょうか。
3点目のイベント事に関しても、自分の意見を言いやすい環境になってきやすくなります。
実際に私の友人はカミングアウトしたことで、会社のイベントには全く参加しておらず、そのこと自体を社長に許可いただいていると話していました。
デメリット
・職場内の出世の道が閉ざされる
・すべての人が発達障害を理解しているわけではないので、
障害者として偏見を持たれる可能性がある。
・出来ることや、話せる人が限定するので成長度があまりない
の上記3点があります。
1点目の職場内での出世は、私をはじめ周囲の発達障害の方の話を聞いて、正直無理だろうと思います。
会社はボランティアではなく、すべての法人会社は利益(お金)を求めて活動しています。
これはどの経営者に聞いても変わりません。
私も過去に独立して仕事をしていましたが、その時はどんなに国から言われても正直利益が上がっていなれば、そう言った事は二の次になりますし、利益に貢献できる人を重宝します。
実際に周りの経営者もはっきりと『あまり出世させたくない』と答えているのも事実です。
また3点目にも繋がってくることですが、発達障害とカミングアウトしてしまうということは、できない事は私は今後一生できないのでやれませんと言っているように捉えらえる事もあって、成長する気がない向上心がない人だ思われがちなのも事実です。
私自身過去にカミングアウトして、同内容の事を上司に言われて、私はカミングアウトしなくなりました。
2点目に繋がってきますがありますが人に理解を求めても、相手が必ず行動する可能性なんて正直そんなに高くありません。
どうしても成長をする気がない、やる気がない捉えられて障害者だからと偏見を持たれて嫌味を言われてしまう可能性は上がってしまいます。
ここまで私が考えるカミングアウトした際のメリット・デメリットを書いてきましたが、メリット・デメリットを両面で見てしまうと人それぞれに選択が分かれてくると思います。
なのでここからは私が選択した方とその理由をお伝えします。
私は
カミングアウトしない
を選択しています。
理由は簡単で、私は自分の能力の可能性を自分で決めたくないと考えているので、カミングアウトしない様にしています。
私は前職でカミングアウトしましたが、その際にデメリットでも言われた、『成長する気がない向上心がないだろう』と言われた言葉が心に刺さっていて、私はカミングアウトする事は苦手な事やできない事を、頭ごなしに出来ない物と逃げていないかと考えるようになりました。
発達障害だからと伝えることで自分の能力を決めつけすぎているように感じて仕方がありませんでした。
また私はスポーツジムのアルバイトをしていた時に、健常者でもできない事はたくさんあって、たまたま今できない事が私たち発達障害に多いだけではないかと考えています。
実際に私自身ミスを減らしたり、名前を覚えたりと言った発達障害の苦手な事は改善しています。
なので私はカミングアウトしない様に今はしています。
ここまで私なりにカミングアウトしするかどうかの見解を述べてきましたが、何度も述べていますがこれは私の考えで、皆さんに真似して欲しいとも思っていません。
ここで語っていることは私自身の経験則でしかないからです。
私の人生経験が、これを読んでいる皆さんは皆さんは皆さんの人生を歩んでいるからこそ答えは人それぞれ違うと思います。
なのでもし違うと思ったらぜひコメント欄に記載して、あなたの考えを教えてください!
このブログが皆さんのためになれば幸いです!