広島で初めていただいたブランド牛 榊山牛
餌にこだわり、ストレスのない牛舎で長期肥育された榊山牛のあまりの美味しさには、肉好きとしては、感動の一言であった。
また食べたい。そんな思いをずっと抱いていたが、なかなか広島に行く機会にも恵まれず、悶々とすること約1年。
まさかの『ふるさと』が、銀座に出店と聞き、だいぶ前から予約をしてディナーに訪れた。
肉匠ふるさと銀座本店
博品館ビル5階
ランチコース13,000円
ディナーコース、18,000円、27,000円
コースの他に、もちろん単品も用意されている。
今回ディナーとして、27,000円コースをいただいた。
価格としては、銀座と言う場所柄、高価格帯になるが、肉自体も銀座仕様となり、厳選されたものが使われている。
仕切りを開ければ大人数が入れる個室あり、夜景が見渡せるペアシートタイプ席もあり、こちらはお一人様でもカップルでもと、幅広いシーンに対応できるように設計されている。
この内装を見ただけでも、テンション上がること間違いなしだ。
広島の店舗のほうも、ゴージャスかつ高級感が溢れていたが、銀座はさらにグレードアップし、高級感があるのはもちろんだが、しっとりとした和の雰囲気は雅やかと形容するのがしっくり来るかもしれない。
さらに、ソムリエ、パティシエを配置しているのも銀座らしい。
肉は自分で焼くこともできるが、完全お任せフルアテンドにすることも可能。
やはりここはプロフェッショナルに焼いていただくのが1番かと、お任せした。
榊山牛が堪能できるコースは肉だけに留まらず、懐石料理のよう。
先付けからデザートまで、13品目ほど。
テーブルに置かれた冊子タイプになっているメニュー表は、日本語、英語、中国語表記あり、グローバル対応だ。
先付けは、ホタルイカと春野菜。
鮮やかな黄緑色の春野菜と蛍烏賊は、あっさりとした味付けて、素材の旨味が感じられるように仕上がっている。
そしていきなりお目見えするサーロインステーキ。
甘みと言い柔らかさといい、全くしつこさのないサーロインは、びっくりステーキと言おうか。
シンプルに、わさびをつけていただく口福感。
ガラスの器にたっぷりと盛られたサラダは、ルッコラ、にんじんなど彩りよく、野菜そのものの味もしっかりとして、いきなりステーキ後の口直しにはぴったりだ。
まるで生ハムのように薄く繊細にカットされた和牛タンてっさ。
広島直送の榊山牛のタンをスライスした贅沢な一品。
ポン酢をつけていただくタン刺しともいえるが、その食感は初めてのもの。
とても鮮度の良い赤身馬刺しを食べているような感じと言えばわかるだろうか。
榊山牛つらみ刺し
こちらも何とも言えない、程良い食感と、とろけるような食感が入り混じる。
まるでイタリアンのような盛り付けをされた榊山牛の生ハムは、クリームチーズとトマトとともに。
生ハム自体も熟成され、味が非常に深みがあり濃厚で、濃厚なクリームチーズの風味に負けていない。
そして、いよいよ、本格的焼肉の登場だ。
みずみずしい輝きを放つタン、ヒレ、ハラミを塩焼きでいただく。
もうこのまま焼かずに食べてしまいたいと思うほどの新鮮さ。
こちらも全て焼いていただき、丁寧にカットされて小皿に行儀よく盛り付けていただく。
脂の旨み、ジュワリと溢れる肉汁、とろける食感など様々なものを堪能。
脂が乗っていても決して重くないのは、さすが榊山牛だ。
口直しとも言えるトンチミ、いわゆる水キムチは、サッパリとして、中に入っている野菜も、ありきたりのきゅうりと大根だけではなく、彩りの良いかぼちゃなどが入り、目もも楽しめる。
これは自家製。
さらにまた口直しともいえる、素麺がサーブされる。
絹巻き素麺というものだが、素麺なのにかなりの弾力がある食感が、とても良い。
麺つゆも上品で、飲み干してしまえるほど。
そしてこの後、ヒレとサーロインはタレに漬け込んだものがサーブされる。
ヒレはとても香ばしく、噛めばジュッと肉汁が口中に広がる。この香りは、忘れられないものになりそうだ。
サーロインは程良い食感を残し、噛めば噛むほどに深みのある肉味が楽しめる。
一通りの肉がを平らげると、オマールエビ野菜焼き。
分厚い椎茸は大分豊後、太くしっかりした甘味あるネギは京都のもの。
塩焼きにされたオマールは、なんて甘くて美味しいのだろうか。プリっとした弾力も、お口の中で心地よく弾ける。オマールはこんなにおいしいものだったのか?そんな新たな発見ができる逸品だ。
〆のご飯は,春らしく土鍋で炊いた筍ご飯。
食器類にもこだわっており、その土鍋を見た瞬間から、美味しそうと言ってしまったほどの美しい土鍋。
土鍋が美味しそうと言うのもおかしな言い方だが、それを見ただけで絶対においしいだろうとわかる一品だ。
無論、米は艶があって甘みがあり筍との相性も抜群である。
京都の漬物、アオサ、ノリの入った味噌汁と共にいただく。
デザートは、パティシエ苦心の作品、イチゴのフロマージュ。
グラスに入ったフロマージュに、とても甘いイチゴが添えられて、イチゴソースがかけられている。
ガラスの器は穏やかな水色の皿に乗せられ、温まらないようにと氷でガラス器が覆ってある配慮もすばらしい。
温かいジャスミン茶とともに、ゆったりとしたデザートタイムまでをも満喫できた。
ゆったりと2時間ほどかけいただいたディナーコースは、榊山牛特上の旨味を十分に堪能でき、非常に満足度の高いものだった。
ホスピタリティーも非常に良く、トクベツなディナーになること、間違いなし。
榊山牛を未体験の方には、ぜひいただいてほしいものである。
ゴールデンウィークは別に関係ないし、こんな時にどこかに行っても混雑して高いので、どこにも行かないのが1番
国内はインバウンドでホテルは高いし、この円安ではアジア以外はどこにも行かれないし
昔もアメリカもヨーロッパも、どこでも行っておいてよかったわ
こんな連休は都内で食べ歩きでもしているのがいい