買い物の帰り、駅の近くのガード下に占い師がいた。
特に悩みがあったわけではないが、私はその占い師の前にすわった。
私の手を見て、占い師は行った。「つきあっている人がいるのですか?」
私はJのことは何も言わなかったが、占い師は続けた。
「その人はよくないです。これからもっと良い人があらわれます。」
Jが何故良くないのか聞かなかった。
その占いのことは直ぐに忘れてしまった。
それから半年後Jは亡くなった。
その後仲良くなった同級生と結婚した。
その時、ガード下の占い師のことをおもいだした。
(あの占いはあたっていたのだ)と思った。
結婚してから、仕事で何度も耶馬溪へいった。
Jが果たさなかった約束の耶馬溪だ。耶馬溪へ行く度に私はそこにJの姿を見た。
結婚生活は幸せだったが、今でもJのことは忘れられない。