戦前ボーンチャイナのミニチュア製品はとても可愛らしくて、見つけるとつい購入してしまいます。小物ながら実に精巧に造られており、アンティークには縁のない家人も「確かに高級な感じはするね」と言っていました。

ボーンチャイナのポット型製品にはいろいろな絵柄がありますが、このような丹頂鶴のデザインは初めて見ました。絵付けが丁寧なのでとても上品な雰囲気があります。高さ4.1センチ。

 

 

 

輸出用には大抵鷺が描かれているのですが、国内向けらしく鶴の絵柄です。

 

小さな蓋もこのように丁寧に造られています。

 

本当に小さなものですので実用向けではなく飾りでしょう。意外と数が見つかるので当時人気のあった製品なのでしょうが、花瓶などと違ってこれほど小さなものを本当に飾りとして購入していたのか、また比較的高価なのでどの層が好んで購入していたのかなど、いろいろ謎が残されています。

 

裏印です。昭和13年から20年の間、主にボーンチャイナのミニチュア製品に使用されていました。

 

共箱はありませんが、おそらく左と同じような箱だったと思われます。

 

ミニチュア製品は以前はコレクターも多くなかなか高価だったのですが、今は少し求めやすくなっているので、見つけたらまた買ってしまいそうです。「こんなの集めてどうするんだろ」とか思っていた自分が今ではすっかり虜になってしまいました笑。