明治期から大正初期にかけてのものと思われる、束髪にドレス姿の二人の女性の絵葉書です。モガの流行以前の日本の洋装姿がどのようなものであったかがよくわかる面白い資料です。しっかりした生地ではなく、薄いレースを身に纏っているので清楚な雰囲気があります。絵葉書にはあまり詳しくないので正確な年代がわからないのですが、女性の服装から判断して明治末あたりのものと思われます。よく見るとひとりの女性の指にはリングが嵌められています。

 

明治らしくリングのアームが太いです。

 

私の手持ちの同時代のリングです。同じくアームが太めでしっかりしています。

 

表側です。絵葉書が流行したのは明治30年代かららしいのですが、そのくらいの時代はあるように思います。