またまた古いシトリンのリングを見つけたので入手しました。さすが三越製で、私の持っている色石リングの中では一、二を争う細工のよさです。シトリンはどんな服装にも合わせやすく、日本人の肌によく馴染むので人気があったのかもしれません。金の色はシトリンに合わせて青金が使われています。重さ約2.8グラム。

 

 

 

 

 

刻印です。「K18」「丸に越」とあります。

 

時代ですが、昭和30年代頃の三越のリングにも似たような刻印がありますので、もしかしたら戦後のものの可能性がありますが、デザイン、見た目より随分軽いこと、薄い金の板を接合させてアームを装飾する華奢な造りが戦前のものと全く同じことから、他のリングと比較して戦前のものでまず間違いないと思います。戦前の可能性9割、といったところでしょうか。

 

真正面から写してみました。

 

昭和6年の服部時計店装身具の定価表です。爪の本数が少し違いますが形はほぼ同じです。