以前、↓の記事で

石川の地震について書いたのですが

その後の息子のお話です。



以前にも書いたように

我が家は少し揺れはありましたが

被害はありませんでした。


それでも息子はかなり怯えていて

未だに私から離れるのを嫌がります。


地震後1週間くらいは

私にピタッとくっついて過ごしていて、

幼稚園にもいきたくないと言っていました。


小さな音にも敏感になり

何の音か聞いたりギュッと抱き締めてほしたがったり。。


先々週くらいまでは近くにいないと不安なようで

ご飯を作っていると、わざわざおもちゃを持ってきて

私のすぐ近くで遊んでいました。


先週くらいからは別の部屋にいても大丈夫になったのですが、

ゴミ捨てのような一瞬の外出でも

必ずお留守番はせずについてきます。


家の前のゴミ捨て場に出せば良いので

1分で帰ってくるので

今まで、ついてきたことなかったのに。


今でもこの状態は続いたいて

音への敏感さは多少和らぎましたが

未だにエアコンの音や隣人が扉を閉める音などに

反応します。



そんな息子、

最初の頃は日本地図を見ながら

石川県を指差して、「ここで地震があったんだよね?」とか、

テレビで津波の警告をしていた時に

日本地図が警報の出ている地域だけ赤くなっていたのを覚えていて

「九州地方から北海道まで全部、タツナミだったね。」

と、日本海側の海岸線を指でなぞったりしていました。


(息子は津波と竜巻が混ざってしまったのか、津波のことをタツナミと言います)


それが、地震から1〜2週間した頃から

お風呂で津波ごっこをするようになりました。


船のオモチャを使って、お風呂のお湯で波を立たせて

「タツナミが来ます!逃げてください!!」

「危ない!タツナミがくるよー!!」

とやるのです。


私は最初、不謹慎な遊びだと感じ

津波の怖さを説明し

止めさせようとしたのですが、

調べていたら、

これが子供が自分の心にできた傷(トラウマのようなもの)を癒すためにする防御反応だと知りました。


本来は震災の被災地の子供達や、戦争をしている地域の子供達が

絵やごっこ遊びで心の傷を表現することで

セルフ治療する反応だそうなのですが、

震源近くに住んでいるわけでもない息子にも

心の傷となってしまったようです。


少し揺れがあったので、地震の体験はしていますが、

息子は実際に体験した地震についてよりも

テレビでの映像と注意を促す地震に関する報道番組でしか見ていない

津波についてのごっこ遊びをよくしていいます。


私が被害状況が気になったこともあり

珍しく報道番組を付けっぱなしにしてしまい、

息子はずっと、NHKのアナウンサーさんの

緊迫した非難を呼び掛ける声を聞いていました。


ごっこ遊びでもよく似たセリフを言っています。


今更後悔しても遅いのですが

あの時、テレビを付けっぱなしにしなければ良かった、と後悔しています。


子供は大人よりも敏感に色々なことを感じ、

心に傷を負いやすい。


息子は心が繊細な方なので

気をつけてあげなければいけなかったです。



息子の様子は少しずつ改善してきているので

もう少し様子を見ようと思っていますが、

↓こんな本があるようなので、

息子の心の傷がなかなか癒えないようだったら

読んでみようと思っています。