今回は難しく言いますと
”非特異的疾患”の話を書いていこうと思います。
要は病気の疑いがある時の話です。
病気の疑いがある時は
必ず『膨羽(ぼうう)』になりますから覚えておきましょう。
『膨羽(ぼうう)』とは
羽を膨らませた状態を言います。
例外もあるけど例外は例外ですから。
覚える必要なし!!
通常羽は体にピタッとついている事が普通です。
その羽が逆立っている膨らんでいる状態を「膨羽」と言います。
この様な状態の時に鳥に何が起こっているのかを説明していきます。
では「膨羽」になる理由と対処法は何なのか。
まず誰でも知っているのが
「寒いんじゃね?」って時!!
寒い時は状態が良くない時です。
その細かい理由を書き出すとキリがありませんので
今回は抜きにしておきます。
”寒い”というケースは
そもそも状態不良で体温が下がっている状態です。
元々体温が高い(42℃前後)動物ですから
この体温が維持できなくなると膨羽の状態になります。
この時は速やかにヒーターを使い
鳥の周りの空気をあたためることが重要。
ケージ内がが30℃位になる様にします。
すると高確率で膨羽でなくなり元にもどります。
ではどうしたら
理想的な環境にしてあげられるかを
詳しく説明しますと、、、、。
①鳥を一時的にキャリーや
別のケージに移しておきます。
②ペットヒーターの60wを用意します。
色々あるけど60wの筒状オレンジのペットヒーター
がベストです。
③ヒーターをケージの内部の一番高い所にフックします。
※右側でも左側でも構いません。
④そして止まり木を
ヒーターの一番近い所にセットします。
(これは大事ですよ。ヒーター近くに止まり木セット)
みんなケージ内の高いところにいますからね。
⑤コンセントのケーブルを
ケージの金網の間から無理やり通します。
コンセントにはきちんと差し込んで下さい。
⑥そして隙間なくタオル等で屋根部分、
左右側面部分、背面部分を覆います。
ケージ正面入り口の面は下から半部位あけておきます。
大事なのは、ケージ内部が暗くなりすぎる事と
暑くなり過ぎない為です。
暑すぎると動きだしますし、
暗いとエサが食べられないとかわいそうだからね。
この環境にしてそっとしておきます。
覗きや声掛けはダメです
(↑これ大事です!)
すると数時間後から数日後には
膨羽ではなくなります。
尚、使うバスタオルですが
セキセイやオカメは乾いたタオル
文鳥は濡らして固く絞ったバスタオルを使いましょう。
東南アジア原産の鳥は湿度も高くしてあげて下さい。
文鳥は高温多湿が良いです。
因みに動物が心地よいと感じる温度は
体温マイナス10℃位と言われています。
だから鳥の平均的な体温が42℃。
マイナス10℃で32℃位だから暑すぎず寒くもなく
丁度いい外気温度になります。
因みに人間に例えると
人間の平均的な体温マイナス10℃だと大体25℃前後。
この辺りの気温が一番過ごしやすいですよね。
だからハワイは気持ちいいでしょ!!
次は何故「膨羽」になるかの話。
一般的にはショックだった時。
例えば凄くビックリしたとか凄く怖かったとか
精神的に何かあった時も膨羽します。
もう一つの特徴としては
目を細めたり閉じて眠そうにします。
クチバシを上腕骨(翼の生際、肩口)にしまい
眠ります。
後は凄く痛い時にも膨羽します
でもこの時は保温してもあまり意味ありません😢
痛みが消えれば戻ります。
それと病気じゃないし痛くも無いけど膨羽する時。
これもよくありますから
勘違いする方も多いのでよく観察して下さいね。
一時的に眠かったり少し寒かったりしても膨羽します。
で、問い合わせでよくあるのが
抱卵時の時。
抱卵中は卵の為に膨羽します。
よーく温めてあげたいんでしょうね。
この時はゴリゴリのお母さんモードですから
気が強くなってます。
抱卵の真似してジッと伏せてる時も
ゴリゴリのお母さんモードですか気が強いですよ。
咬まれると痛いよ!!
膨羽っぽいセキセイ。
わかりにくいけどこの様にボワッと膨らむ感じです。
目もまん丸く開いてないですね。
次は寒いよりヤバい暑い時の事を書こうかな???