オカメインコのパニック! | こうのとりのブログ

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横浜市神奈川区大口の鳥専門店「バードサロンこうのとり」のブログです^ ^
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地震の後によく駆け込んでくる鳥の中で一番多いのがオカメインコ。地震以外でもチョコチョコ

あります。

翼から血が出ましたー!おなかに血がついていますー!大丈夫でしょうかー!

余りに処置があっさりしているのでお客様は少し肩透かしを食らったとも言われます。

何時も言うように、外傷には強い!と説明はしますが、、。。

皆さまはとても心配されます。お気持ちは良ーくわかります。オロオロするのもわかります。

多数飼いしている人は気が付いていると思いますが、ルチノー以外は大丈夫でルチノー

だけ何故が怪我をするのか、、、、。


 

勿論ルチノー以外でもありますが、ルチノーが圧倒的に多いと思います。


同じオカメなのにどうして?なんでこの子だけ怪我するの?


よく直接お店に来られたお客様からご質問を受けます。


さて、、、。ではどうしてルチノーだけが翼から血を出すのでしょうか?



今日はこの話を考えてみたいと思います。


元々臆病とか警戒心が強いとか、ビビりやだとか色々言われてます。

よく言えば穏やかで優しくどんくさい、、。


オカメインコはノーマルのグレーが原種です。この子たちがオーストラリアに住んでいますね。

ルチノ―はミューテイション。すなわち 突然変異 で出来たメラニン色素が無い子。

性染色体劣勢遺伝。

この辺はみなさんもよくご存じだと思います。

お店ではオカメインコのルチノーを育てる際は、気持ち少なめに餌を与えて育てます。

理由はそのうち必ず太ってしまうからです。お店にキサントーマ(黄色種症)ではないかと連れ

てこられる仔も大体ルチノー。しかも羽がかなり黄色くなっているのが特徴。最近黄色が濃くな

りましたと飼い主さんの説明があります。そしてマルマル太っています。

というより 超太り過ぎ です。120ℊオーバーなんてざらです。

何故かわかりませんが、哺乳類でもアルビノなどの

ミューテイションは太りますねー。ハムスターなんかよくわかります。塩ダイフクみたいに

なりますよね。

肥満する遺伝子を持っているのでしょう。オカメのルチノーはこの辺りを注意してほしいです。

話がそれました。オカメパニックの話でしたね。

そうです。何故ルチノーのパニックが多く報告されているのかでした。

ここからは、あくまで私の意見ですが、野生のオカメの特徴に木の枝ににさせて(擬態)


天敵から身を守るような姿がよく見られますよね。

これは空と陸とから見にくいようにしているためだといわれています。確かに日本でも電線に

止まっている野鳥を下から見ると色の確認が難しく種類の確認が出来ません。尾の形などで

判別することもできますが、難しいことのほうが多いですね。

このように羽色というのは、生きていく上で大変重要な要素の一つであることが分かります。

グレーだから生き延びることが出来たわけです。そこに羽色が白っぽいのが混ざると天敵から

見つかりやすかったり、人間から捕獲されやすかったりと、色々と不利な事も多いと思われま

す。人間のように色白だからいいわということは決して無い訳ですね。目立たないほうが

いい訳です。非捕食のオカメインコは。

この様な仮説を立てて考えると、何かルチノーにはノーマルと違う繊細というか敏感というか

そんな部分を多く持っている

のではないかとも考えられます。極端に足の裏が敏感であったりとか、聴覚が少し優れていると

か、、。 


 何かしらの違いがあると思います。じゃなければ何故パニックになるのがルチノー

ばかりなのかということの説明がつきません。これらの事はキチンとしたデータを元に出した答

ではありません。只私の経験上この様に強く感じているだけですが、何か気づいた方は、コメで

もください。皆で考えていきましょう。




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是非是非バスツアーへ行きましょう。

お願いします。楽しいよきっと!