更年期障害の対処と治療の方法 -2ページ目

更年期障害のいろいろな症状について

40代後半から50代にかけての更年期には、いろいろな症状が起こります。

更年期の症状は、全身に現れることが多く、自覚症状があることがほとんどでしょう。

ただ、その症状のつらさは本人にしかわからないことが多く、周囲の理解が得られないこともあります。


更年期障害の原因は、女性ホルモンの分泌量の低下なので、症状として最も起こりやすいのは、月経異常や月経不順などです。

その他に、ほてりやのぼせ、冷えなどもあれば、めまいや頭痛、耳鳴りといった身体の症状から、憂鬱感や不安感、イライラ感、不眠などといった精神的な症状が出る方もいます。

更年期障害の症状には、かなりの個人差があって、更年期の年代を迎えても、それほど気にならないくらいの不調ですむ方もいれば、日常生活を送ることが難しいくらいひどい症状が出る方もいます。


肩こり、手足のしびれ、腰痛などの体の不調やそれまでにないほど神経質になってしまったり、睡眠障害や意欲の低下が起こることもあります。

意欲の低下からうつ病になってしまう方もいるのです。


また、嘔吐や食欲不振などが更年期障害の症状として出ることもあるでしょう。

40代を超えてこのような症状が出たら、更年期障害を疑って病院で一度診察を受けてください。

更年期障害の症状は薬の服用などで緩和することができますし、もしかしたら、そのつらい症状の原因は更年期ではないかもしれません。

更年期の症状だと思っていたら、実は、メニエール病だったり、高血圧や糖尿病だったということもありえます。

高血圧と更年期障害との関係

高血圧と更年期障害には、どのような関係があるのでしょうか?

女性の体は、40代を迎えると異常が生じる事があります。

個人差もありますが、顔や頭のほてり、のぼせや頭痛、めまいが度々起こるようになるのです。


また、血圧が非常に高くなったりもします。病院で診察を受けてみたら、こういった症状は、「更年期障害」と診断される場合が多いでしょう。

更年期障害とは、女性ホルモンの働きが低下してくる時に起こる障害です。

50代前半にほとんどの女性が閉経を迎えますが、その頃に卵巣ホルモンだけでなく、色々なホルモンのバランスが悪くなって、体に不調が起こります。

そして、その際、成人病の一つである高血圧になってしまうこともあるのです。


40代まではむしろ低血圧だったのに、更年期を迎えたら急に血圧が高くなって、高血圧の体質に変化する事があり、突然動悸が起こったり、緊張した時に急に血圧が高くなったりするのです。

上記のような高血圧を「更年期高血圧症」と呼びます。


高血圧では、最大血圧が140mmHg以上、または、最小血圧が90mmHg以上の場合は薬での治療が必要になってきますが、そこまで血圧が高くない場合は、生活習慣などを改善すると、解消できる場合が多いです。

40代になると、肥満傾向になる事も多いので、血糖値が高くなり、中性脂肪もつきやすくなります。

栄養バランスがとれた低カロリーの食生活を心がけることが更年期の高血圧の予防のためには必要です。

更年期で重要な食生活について

更年期障害の食生活で重要なポイントは、まず、一日の摂取カロリーを減らすことです。

更年期の時期の摂取カロリーの目安は、個人差はあっても、1500~1800キロカロリーくらいが理想になります。

更年期になっても、それまでと同じような感覚で食べ続けていると、とても太ってしまうでしょう。


外食をしてしまったり、出来合いのおかずやお弁当などを利用した次の日には、意識して低カロリーで健康的な和食にするなど、日常的に摂取カロリーを意識するようにしてください。

もちろん、食べ過ぎないようにする、なるべく多くの食品を組み合わせて食べるようにする、肉は脂身を避けて、茹でるなど油を減らす調理法を選ぶ、タンパク質は魚や大豆を中心に摂る、ドレッシングなどは食べる直前にかけるなどに気を付けることも大切です。


もし、食事だけでは必要な栄養素を摂りきれないと感じたら、サプリメントで補うのも一つの方法でしょう。

更年期以降、なるべく控えたいものとしては、コレステロールと塩分を多く含んだ食材です。


例えば、肉、レバー、牛乳、いくら、数の子などの動物性食品の脂肪は、一般的にコレステロールや飽和脂肪酸が含まれている量が多いので、これらの食品の脂肪分を多く摂取しすぎると、高脂血症や動脈硬化の原因になります。

また、塩分を多く取り過ぎると、胃がんや高血圧の原因になりますから、料理をする時は、あまり濃い味にする事を避けて、ラーメンやそばなどの汁も塩分が多いので残すようにしましょう。