更年期障害の対処と治療の方法 -3ページ目

更年期の女性が気を付けなければいけない病気とは?

更年期の女性が気をつけるべき病気には、どのようなものがあるでしょうか?

更年期の時期である40代から50代の頃には、子供が進学や就職、結婚などで独立したり、親の介護問題に直面することがあったりと、女性が大きな変化によるストレスを感じやすいでしょう。

さらに、更年期を迎える女性が共働きで仕事を持っている場合は、家庭でのストレスだけでなく、職場でのストレスも重なってきます。


精神的なストレスは、更年期障害を悪化させる原因になってしまいます。

特に、精神的なストレスを感じている方は、更年期障害の悪化からうつ病になってしまわないように気をつけてください。


他にも、更年期の女性が気をつけるべき病気としては、糖尿病や膀胱炎、高血圧症、狭心症、心筋梗塞などの心臓病、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、子宮がんなどの婦人系の病気、骨粗鬆症などがあります。

更年期により、エストロゲンが減少することで、様々な病気を発症する危険性が高まるので注意が必要です。

更年期を迎えたら、定期的に健康診断を受けたり、時間を作って検査を受けるようにして、病気の予防と早期発見に努めてください。


更年期を迎えると、女性の体は大きく変わってしまいます。

もう今までのような無理はしないで、なるべく体を労わってあげましょう。

胃腸に負担をかけない食事を摂ったり、適度な運動をしたり、過度な飲酒や喫煙などの体に悪い習慣を止めるなど、これまでの生活習慣を見直してみることをオススメします。

更年期に重要な運動量について

更年期障害には、適度な運動療法が効果的と言われています。

体に不調があったり、憂鬱な気分なのに運動なんてと思うかもしれません。


でも、更年期に体の不調を感じたら、おっくうでも体を動かしてみてください。

運動をしたり、体を動かす事が不足すると、体はたくさんの酸素を必要としなくなってきます。

そうなると、肺活量が減少してきて、体の中の細胞に送り込まれるはずの酸素の量も減ってきてしまうのです。


血液の循環も、一度にたくさんの量を送り出す必要がなくなるので、心肺の機能が衰退していきます。

そして、細胞に送られる栄養素も減ってきて細胞の代謝も悪くなっていくのです。

これでは悪循環の繰り返しですね。


私たちの体は、常に新たな細胞に変えながら健康を維持しています。

細胞の新陳代謝が悪くなると、体の調子が狂ってきて、月経の周期を正常に維持する事が出来なくなるのです。

これが更年期障害を悪化させる原因ともなっています。


適度な運動といっても、運動選手みたいなハードなものは必要ありません。

あまりに激しく運動するのも、活性酸素を発生させて体には良くないのです。


しかし、適度な運動は更年期の体には必要ですし、更年期を予防したり、改善したりするのには有効です。

ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操などから始めてみてはいかがでしょうか?

手軽に始められる運動からスタートして、疲れたと思ったらすぐに止めてしまってかまいません。

ちょっとずつ体を動かして、徐々に体を運動に慣らしていってください。

更年期に気を付けたい成人病とは?

更年期に気を付けたい成人病には、骨粗鬆症、高脂血症、高血圧、動脈硬化、糖尿病などがあります。

骨粗鬆症とは、全体的に骨の成分が減少し、骨折しやすくなった状態を言います。

骨粗鬆症の約90%ははっきりと原因のわからないもので、そのほとんどが中高年に起こる退行期骨粗鬆症で、男女ともに発症します。

ですが、特に女性は、閉経の時に発症することが多く、男性に比べて発症時期が早いので注意が必要です。


骨粗鬆症が重症化すると、すぐに骨折するなどの問題を引き起こします。

高脂血症は、血液中の脂質が異常に多い状態の事を言います。

血液中には脂質として、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、脂肪酸などがありますが、この中で特に高脂血症に関連するのは、コレステロールと中性脂肪です。


高血圧は、最大血圧が140mmHg以上、または、最小血圧が90mmHg以上の場合には治療が必要と考えられています。

高血圧になると、まず気を付けなければならないのが日常生活です。

高血圧の方には、肥満の方や血糖値が高めの方、血液中の脂肪過多の方が多いのが特徴です。


動脈硬化は、動脈が硬くなったり、もろくなったりする状態で、血管の老化現象です。

動脈硬化は、自覚症状がない状態で段々と血管を老化させていきます。

心臓の動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や狭心症が起こります。


糖尿病は、血糖値と呼ばれている血液中のブドウ糖濃度が増えて、体に様々な障害が起きる病気です。

このように、更年期に気を付けたい病気はたくさんあります。

未然に予防しておきたいですね。