四分律9 | 光明の生活

光明の生活

実相無漏の大海に、五塵六欲の風は吹かねども、隨縁真如の波の立たぬ日は無し。まあそんな感じです。

【本文】

    衆山須彌最 衆流海爲最
    衆經億百千 戒爲第一最    
     欲求第一最 今世及後世    
     當持此禁戒 終身莫毀犯    
     除結無罣礙 縛著由此解    
     以戒自觀察 如鏡照面像    
     夫欲造善法 備具三種業    
     當審觀其意 如羅云經説    
     所以立王者 由世諍訟故    
     衆人之所擧 古昔之常法    
     犯罪者知法 順法者成就    
     戒律亦如是 如王治正法     
     如醫觀衆病 進止得其所    
     可治則進藥 不可者則捨

(T1428_.22.0567c)

【私釈】

山の中には須弥山が、水の広さは海が一。

お経も数々あるとても 戒律の法は第一ぞ。

どうせだったら一番だ この世およびにあの世まで

まことにやらかさないことぞ。一生やらかさないことぞ。

煩悩除いて障りなく、 執着もこれで解かれたり。

やらかす基準で自分みる 基準の参照、鏡の如(ごと)。

それ善いことをするならば 3種の内容必要で

まずは気持ちを確認と 羅云経に説かれたり。

なぜと言うなら世俗でも、王と訴訟の如くなり。

みんなの挙げるを取ることは 昔からの常識ぞ。

罪ある者は罪を知り、法に順うは成就を得(う)。

戒律もまた同じなり。 王の法治をなす如し。

医者の病気を診るならば、禁忌とするを知る如し。

まさに薬をすすめると、禁忌事項は捨てるよう。