精進波羅蜜の体【訓読】 | 光明の生活

光明の生活

実相無漏の大海に、五塵六欲の風は吹かねども、隨縁真如の波の立たぬ日は無し。まあそんな感じです。

『大乘阿毘達磨集論』卷第一
無著菩薩の造
三藏法師玄奘 詔を奉じて譯す
「本事分」中〈三法品〉第一  に曰く。
 
「何等をか勤と為す。謂く心の勇悍を體と為す。或は被甲し或は加行なり。或は下無きなり或は無退なり或は足ること無し。差別の善品を成滿するを業と為す。
 
何等をか安と為す。謂く身心の麁重を止息し身心を調暢するを體と為す。一切の障礙を除遣するを業と為す。
 
何等が不放逸なりや。謂く正勤と無貪と無瞋と無癡とに依止し諸の善法を修す。心に於いて諸の有漏法を防護するを體と為す。一切の世出世の福を成滿するを業と為す。」
 
(T第31巻664頁b段)