「レヴィ=ストロース”野生の思考”」 | 「生身感覚同期」⇒「写楽」

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「レヴィ=ストロース”野生の思考”」

「レビィストローク」の「物語」「ストーリー」も「般若心経」に集約・凝縮されています。

参考動画

公開用「レビィストローク」1993年4月15日44分30秒

編集元は、Eテレ:レヴィストロース「日本への眼差し」です。

「ウィキペディア(Wikipedia)」⇒クロード・レヴィ=ストロース(1908年11月28日-2009年10月30日100歳没。フランスの社会人類学者、民俗学者

1993年4月14-15日「ETV特集」で、弟子の川田順造によるロング・インタビュー「第1回 自然・人間・構造」、「第2回 日本への眼差し」を放映。のち白水社でビデオ化(別冊付)されたが絶版。

 

100分de名著「レヴィストロース”野生の思考”」NHKオンデマンド視聴可

第1回 「構造主義」の誕生」2016年12月5日

長い間未熟で野蛮なものとして貶められてきた「未開社会の思考」。近代科学からすると全く非合理とみられていたこの思考をレヴィ=ストロースは、「野生の思考」と呼び復権させようとする。「野生の思考」は、非合理などではなく、科学的な思考よりも根源にある人類に普遍的な思考であり、近代科学のほうがむしろ特殊なものだと彼は考える。それを明らかにする方法が「構造主義」というこれまでにない全く新しい方法だ。第一回は、レヴィ=ストロースがどのようにして「構造主義」という方法を手にしたかその背景に迫るとともに、彼が「具体の科学」と呼んだ「野生の思考」とはどういうものかを明らかにする。

 

第2回 野生の知財と「ブリコラージュ」2016年12月12日

最初から完全な設計図を前提とするエンジニアの思考のような「近代知」。レヴィ=ストロースは、人間にとって本源的な思考は、そのような「知」ではなく、「ブリコラージュ(日曜大工)」といわれる、ありあわせの素材を使い、様々なレベルでの細かい差異を利用して本来とは別の目的や用途のために流用する思考方法だと考える。そこには近代化の中で私たちが見失ってしまった、理性と感性を切り離さない豊かな思考の可能性が潜んでいる。その代表的例がオーストラリアの先住民族ムルンギンの神話だ。気象現象や動植物など経験的な素材を使って精緻な知の体系を築き上げる彼らは、神話によって「宇宙の中で人間はどんな意味をもつのか」といった哲学的な問題を問うているのだ。第二回は、近代知と神話を対比しながら、「ブリコラージュ」と呼ばれる思考法の豊かな可能性を明らかにしていく。

 

第3回 神話の論理へ2016年12月19日

西欧の近代科学は、自然と文化を厳しく分離し、全てを計量的に組み上げる抽象的な思考を成立させた。しかし、レヴィ=ストロースは、それが人類の長い歴史の中では極めて特殊なものだと考える。むしろ自然と文化のインターフェイス上に働く根源的な知性作用こそ重要であり、人類を基層から動かしてきたという。例えば「サンタクロース」という伝承は、さまざまな外部のインパクトを受けながら大きく意味を変容させることで、人類が直面してきた巨大な変化を受け止めるインターフェイスとして働いてきた。こうした「神話的な思考」は基層で常に働き続け現代人をもつき動かし続けている。第三回は、一見非合理なものとして排除されがちな「神話的な思考」が、むしろ自然と文化の対立を回避し結び合わせる巧妙な知恵であることを明らかにする。

 

第4回 「野生の思考」は日本に生きている2016年12月26日

レヴィ=ストロースは晩年、日本を訪れた。伝統の技を守り続ける職人たちや豊かな恵みが集まる市場を訪ねるなど、精力的に日本各地を巡った彼は、その豊かな文化、世界観に驚き、「野生の思考は、日本にこそ生きている」と述べた。「構造・神話・労働」、「月の裏側」といった著作で詳しく展開される彼の洞察を読み解くと、日本の文化の中に、今後の社会を変えていく大きな可能性を見つけることができるという。第四回は、彼が提唱した「野生の思考」が、どのような形で日本の中に生きているのか? また、私たちはそれをどう生かしていけばよいのかを考える。