試験官は何を見ているか。 | 公務員社会人採用試験に合格してからblog

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現職にいろいろ思うことがあり、転職をしたいと思い始め・・・
公務員試験に合格してしまったので、現職から公務員までの転職模様を記していきます。

今月実施された公務員試験の監督員に従事した。

 

11年前に受験したのは遠い昔だけれど、

 

ふと思い出すのは、

 

昼間に食事をする場所を求めて徘徊していたこと。

 

 

職歴も10年を超えると

 

監督員の声がかかるらしい・・・

 

もれなく研修も受けさせられ、

 

自分の未来に何の影響も与えない反面、

 

他人の未来に大きく影響する空間に投げ込まれた。

 

 

研修でよ~く注意するよう言われたことは、

 

不正の防止。

 

近年報道されている

 

スマホやカメラ内臓式のメガネなどには

 

十分に注意するよう促され、

 

スマートウォッチなんかも使用していないかを

 

見なきゃならないらしく。

 

受験生みなさんの時計を確認したりなんかして。。。

 

 

大卒枠の受験室を担当、

 

ひとりずつ身分照会をして、

 

問題用紙、答案用紙を配り始まるまでの時間、

 

思ったことは

 

「大卒っぽい子、ほとんどいないじゃん!」

 

 

生年月日はわからんが、

 

感覚的には2~3割ぐらいが学生で・・・

 

残りは社会に疲れて公務員を求めたような

 

社会人のような人たち。

(そういや結婚指輪してる人もチラホラ)

 

 

服装はみんなラフな私服、

 

就職活動の一環として受験している

 

大学生っぽい子の中には

 

ビシッとスーツで着ている子もいた。

 

 

身分照会の写真はスーツで撮影する人がほとんどの中、

 

身分証明が服装がスウェットなのに

 

試験会場にはスーツで来ていて前段の受験生が、

 

なんとも微笑ましく。

 

 

試験時間中、

 

檀上に立って色々チェックをしつつも

 

受験生にも目を配る仕草は、

 

一見、受験生の身だしなみを

 

チェックしているかのように見えるけど、

 

そんなチェック項目は一切なく、

 

受験生からは受験姿勢を

 

チェックされてると思うかもなぁと思いつつ、

 

ひたすら時間経過とともに

 

自分がしなければならないことをチェックしたり、

 

この後アナウンスしなきゃならない原稿に

 

目を通し続けていた。

 

 

一番混雑していた受験室は

 

事務職の社会人採用枠、

 

複数の監督員が血眼になって作業している姿を横目に、

 

比較的小さな教室を当てがわれたボクは

 

平和な時間を過ごす。

 

 

これから受験する女性には、

 

是非、上着を持ってきてもらいたい。

 

女性の服装の種類が多岐にわたるので、

 

空調の調整が追い付かない。

 

寒いといわれ温度を上げれば

 

男性は暑そうにしているし、

 

薄っぺらい服で着た女性を見て、

 

「上着持って来いよ・・・」と思っていた。

 

 

終了ギリギリまで答案用紙に取り組む人、

 

開始30分たらずでペンを置く人、

 

一つ一つの行動が騒々しい人、

 

苦戦してる人、順調な人、

 

思いのほか見てればわかるものだ。

 

でもどんな姿勢でも合否には何ら影響はなく

 

ある意味、人生初めての「人間観察」をした気分

 

 

監視員の手元には、受験生と同じ問題集が

 

予備で一部あり

 

暇なのでチャレンジしてみるも、

 

一つもわからなかった、マジで。

 

そういや、一秒も勉強しないで

 

自分が受験したことを思い出す。

 

 

よく公務員になれたなオレ・・・と

 

心底思った初夏の一日