幸せ生活送ってますか?

どーも かおるですヾ(*´∀`*)ノ

久しぶりのまねっこ童話たまちゃん♪ズですラブ

今回いつもリブログさせていただいております田宮さんのブログより

👇

この記事の中で動画をあげていらっしゃるんですが、その中でのお話

 

自分のそばにいる動物は、何かを教えてくれたり、自分を癒したり、元気づけたりすることをお役割として来てくれているドキドキ

実際 田宮さんは、心がひどく傷ついているとき、家の前にいた人懐っこい猫ちゃんと触れ合うことでとても癒されたそうです。猫

そしてそのつらい出来事から立ち直ることができた頃には、どこかへいなくなってしまったとのこと(ニュアンスが違うかもしれないので是非動画も見てほしい)

動画では、田宮さんと西田さんのお二人がお話しされていますが、西田さんも犬を飼っていたと、そしてそのワンちゃんには自分以外の存在を愛おしいと思えるってことを教えてもらった。

と言われています犬

小林正観さんのお話でも、人間と暮らしてくれるような動物は霊格が高く、人間の気持ちとか言葉がよくわかるのだ。ということを言われているそうですびっくり

出会った動物は私を癒すため生まれ変わってここに来てくれているので、優しく接してあげて

おねがい

 

こんなお話から妄想しました たまちゃん♪ズのお話

よろしければ読んでいただけると嬉しいなお願い

 


どんな人にも一つづつ

 胸の真ん中あたりに まあるくてあたたかいもの『ミタマ』を持っています

その中にいるのが、小さな綿毛のようなそれぞれの色を持つ、総勢14色‘たまちゃん‘

たまちゃんは みんなでチームたまちゃん♪ズとなり 

その人(ミタマの主)の願いを叶えるため

顕在意識のいっくんと潜在意識のムーさん の間を行ったり来たりして、日々働いています

         

『ミタマ』の中の住人についての詳しいお話は

前記事を…👇

  


 

~傍に居ること~


今回の主人公 "ミタマ"の主

林田ミドリ  中学生

基本明るく元気なのだが、引っ込み思案で人見知り。 周りと馴染むのに時間がかかる。なのに父親の転勤で転校することが多くストレス

動物好きで優しい


 

「チーちゃん!ただいま!今日は先輩がね!」

ミドリは真っ白な猫のチロを抱き上げると今日学校であったことを話し始める。


「まあまあ 制服も着替えないで。 早く手を洗って、着替えてらっしゃい。チロもおやつが食べたいってよ」

あきれ顔で、しかし微笑ましそうにミドリ達を見つめる母も、若い時は猫と犬とインコを同時に飼っていた動物好きだ。

 


チロは3年前、近くのアパートの階段下でぐったりしているところを発見し家に連れ帰ってきた子猫だった。


今にも息絶えそうなほど瘦せ細り小さかった子猫に、ミドリは哺乳瓶でミルクを飲ませ、必死に看病して今では立派なやんちゃ坊主に成長した。


チロは、父の仕事で転校したばかりの学校に慣れないミドリをずいぶん癒し、励まし、助けてくれた。

いつまでもチロはミドリのそばに居る…そう思っていた。

 

 

「しょうがないでしょう…次に行くところは犬や猫は飼っちゃいけない決まりになってるんだから。チロを連れていけないのはお母さんだって辛いの…わかって。」


父の職場は動物関連の仕事とあって、会社の社宅も動物を飼うことには寛容であった。しかし今度の社宅は以前近隣住民とのトラブルがあったとのことで犬猫の飼育は禁止となっていた。

 

「だったら私だけ残る!チロと一緒におじいちゃん家で暮らす!」

「いい加減にしなさい!」

いつも大きな声を出さない父が声をあげた


「おじいちゃんの家はどれだけ離れてると思ってるんだ。それにおじいちゃんは猫アレルギーだって…ミドリだって知ってるだろう?」

父はミドリの頭に優しく手を置いて言った

「チロには、ちゃんとした家にもらってもらえるよう手配するから。我慢しよう」

 

 

その頃ミドリのミタマの中は、ピューピューと冷たい風が吹いていました。

こんな風だとたまちゃん達もちっとも元気が出ません

 

「あ~あもう新しい学校に転校してきて2週間…」

ピンク色のたまちゃん=ピンピンが言いました。

 

「まだ中のいい子はできない…かあ…」

紫色のたまちゃん=パンくんもため息をつきます

 

「だってさ、ミドリちゃんさ、ちっともみんなとしゃべらないじゃん。それに最近 

、外にも出なくなって…」

オレンジたまちゃん=オンちゃんが言いますと、

 

「転校したときはだいたいそうじゃない?元々ミドリちゃん人見知りだし。でも今回はちょっと重症ね…」

黄色のたまちゃん=キンキンも言います。

 

「やっぱり…聞いちゃったからかな…チロが死んじゃったこと」

「チロが居たらよかったのに…」

たまちゃん達は一斉にため息をつきました

 

とその時

 

「やっぱり?僕もそう思う!」

 

とかわいい声がしました。

 

「わ~~~ぁ」

 

たまちゃん達はびっくりしてみんな飛び上がりました

 

みるとそれは、白いフワフワの毛。ぷにぷにのピンクの肉球の

 

「猫ぉぉ~~^!?」

 

ミタマの中に動物が入ってくることなんて今までありません。たまちゃん達は驚いて叫びました

 

「な、な、なによ~ 猫がいるなんて」

「どこから来たの?猫ちゃん」

「ン?あんたどこかで見たような」

「もしかして…」

 

 

「チロ!?」

 

たまちゃんがみんなで叫びますと、眼をくりくりさせながら猫は言いました

 

「そう 僕チロだよ!」

 

「なんであなたここにいるの?死んじゃったんじゃ?」

 

「うん、そうだよ」

 

「え…もう!どうしてくれるのさ!ミドリちゃんこんなに元気なくなって!」

プンプン怒る青色たまちゃん=ブルブル。

 

チロはそれに毅然として答えました

「でもミドリちゃんがこんなに元気ないのは、ずっと一緒にいた僕が居なくなって寂しいのもあるだろうけど、それだけじゃないよ。周りと打ち解けるのが苦手で、新しい環境に慣れにくいからなんだ。性格的にね。」

 

「分かったふうなこと言う猫ね」

ピンピンがちょっといぶかしげに見つめ言います。

 

「そりゃそうさ。僕はミドリちゃんを元気にするお役割を持って生まれてきてるんだもの」

「お役割?」

たまちゃん達はきょとんとしました。

 

チロは続けます

 

「そう、お役割。僕は死んじゃっても、また生まれ変わってミドリちゃんが寂しい時、辛い時、そばに居て癒してあげる。元気にするためのお役割を持ってるの。」

 

「へ~。で、そのお役割はどうすんのよ。あなたもういないんでしょ?」

 

「そう だから僕はこの世からバイバイしたの。今度は僕、ミドリちゃんのそばに居られる動物になって、生まれ変わるためにね。ただ…」

 

チロは少し困った顔をしました

 

「ただ?」

 

たまちゃん達は聞き返します

 

「ただ心配なことがあって…叶えたい願いがあるの。で、このミタマの中には何でも願いを叶えてくれる潜在意識のムーさんって存在がいるって聞いてさあ。僕の願いを叶えてもらおうと思って来たわけ!」

 

「えっムーさんに?」

 

たまちゃん達はざわつきました

 

「でもムーさんはいっくんの出したお手紙の通りのことしか叶えられないはずよ」

「どう考えても無理でしょう」

 

そうです。潜在意識のムーさんは、たまちゃん達が持ってくるお手紙に書いてあることを現実に引き寄せてくるのですが、そのお手紙はミタマの主の顕在意識のいっくんが出すもの。

つまり、ミドリが考えたことしかムーさんには届きません

ですからこのかわいい猫の願いを叶えるというのはいささか無理があるのでは…

 

たまちゃん達が頭を寄せ合って話していると

 

「おい、誰が…何が無理だって?」

 

噂をすれば潜在意識のムーさんが顔をのぞかせました

 

「あっ! ムーさんっ!」

たまちゃん達はみんなで声をあげました。

 

「えっ?ムーさん?」

 

チロがたまちゃん達をかき分け進み出ました

 

「じゃあ、あなたが潜在意識さんなの?お会いできて光栄です!早速なんですが僕の話を聞いてもらえませんか?」

 

「ああ話しを聴くのは構わねーぜ」

 

たまちゃん達は心配そうにムーさんとチロの様子をうかがいます

「僕を、ミドリちゃんの夢に出してください!」

 

「夢に?猫ちゃん?チロちゃん?それがあなたの願いなの?でもどうして?」

ピンピンが、どうも合点がいかないという顔で聞きました。

 

チロはたまちゃん達の方を見て話しました。

 

「チロといた時間が長くて、今度僕が生まれ変わって目の前に現れた時、ミドリちゃんが僕のことを受け入れてくれるかどうか…

だから僕、どんな姿になっても、どんなことがあっても、必ずミドリちゃんのそばに居るってこと伝えたいの! 1人で悩まないで。苦しまないで。僕がついてる。勇気を出してって。

現実の世界では僕はしゃべれない。だから、夢の中でミドリちゃんにちゃんと伝えたいんだ。僕は、ずっとミドリちゃんのそばに居る」

 

ムーさんはじっと黙って聴いていました

次に静かに口を開きました。

 

「確かに俺はなんでも願いを現実にできる。しかしここにいる

たまちゃんぞう達も言ってるように、俺はいっくん

()からの手紙のことしか現実にできねえ」

 

そういうとムーさんはいっくんに向かって叫びました

 

「おい お前もそろそろ 前に進んでみろ。一人じゃないぞ」

 

「あ、お手紙…」

いっくんが出したお手紙に気付いた緑色のたまちゃん=ミー君がいっくんからのお手紙をムーさんに持ってきました

 

ムーさんは手紙を受け取り開きました。手紙に目を落としたムーさんはにやりと笑ってチロをじっと見つめました。次の瞬間

 

「にゃん公!いくぞ!」

 

竜巻のようになってチロを巻き込みビューっと去っていきました

風の勢いで、開いた手紙がひらひらと舞い落ちてきました

 

「なんてかいてある?」

たまちゃん達が拾い上げ読んでみますと

『チロに会える。夢の中でもいいから』

 

 

 

ミドリは久しぶりに早く起きた。

ここに引っ越してきてからおそらく初めて、こんな清々しい朝を迎えた気がする。

今まではチロを抱いて公園を散歩したことが思い出され、そして慣れない生活や環境を嘆いて外に出ることもおっくうになっていたのに。

 

「外に出てみよう」

まずは部屋の窓を大きく開けベランダへ

するとどこからか鳥のさえずりが聞こえてくる。夢の中の声が思い出された。

 

【顔をあげて上を向いて外に出て。一人じゃない。そばに居るよ】

 

空を見上げた。目をつぶり大きく伸びをして深呼吸をすると

 

バサッ「チチチチチ ジジッ」

近くで鳥の声。

 

眼を開けるとベランダの柵に一羽の青い小鳥が止まっていた。

ミドリは笑顔になり指を差し出した。

と、ガラッと隣の家の窓があく音がした。

その音に驚いたのか小鳥が飛び立った。思わず小鳥を捕まえようと身を乗り出したミドリに

「危ない!」

と隣の住人の声が。

ハッとしてベランダ越しに目があったのは同じくらいの年頃の少女だった。

 

「あの 鳥が…」

あわてて小鳥を探しキョロキョロとベランダから身を乗り出すミドリを見て、少女はミドリの頭の上を指した

 

「チチチチチ」

青い小鳥は呑気に頭の上で鳴いた。

 

「あ…こんなとこに…頭ぼさぼさだから…巣かと思ったのかな…」

 

それを聞いた少女はもうこらえきれないと言うように大声で笑いだした

「面白いッ!林田さんって! みんなから聞いてて、ずいぶん大人しい人かと思ってたのに!」

 

「え!なんで私の名前?」

 

少女は松葉杖を振って見せた。

『そういえば転校した日、ケガで入院した子がいるって担任の先生が言ってたっけ。隣の家だったんだ。』

隣近所への挨拶も上の空だったミドリは同じ学校の子が社宅にいるとは思い出しもしなかったのだ。

 

「小鳥飼ってるの?かわいい!名前は?」

少女が尋ねた。

 

「っと…」

ミドリが口ごもっていると

頭の上で小鳥が答えた

「チーチャン!」

「え…」ミドリは喉の奥が熱くなる感じがした。

 

「可愛い!しゃべれるんだ! チーちゃんね。あ、あたし、境田葉月。明日からやっと学校復帰なんだ!よろしくね!」

 

「あ!私 荷物持ってあげ…る…」

ミドリはそういって自分でびっくりした。初対面の人に自分から声をかけるなんて今までしたことがなかったし、できなかったから。

『どうしよう初対面なのに、馴れ馴れしいって思われなかったかな』

 

とその時

 

「チーチャンモ」

とまた頭の上で小鳥が言った。それを聞いた少女は笑いながら

「君は無理だよ~ほんと飼い主さんに似てチーちゃんも面白い!」

 

つられて笑ったミドリの肩に小鳥が降りてきた。

 

ミドリの胸は何だかホカホカと暖かくなっていた。

肩に止まる小鳥を見つめてミドリはにっこり微笑み言った。

「チーちゃん…」

 

おしまい

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました

あなたが幸せに包まれますように