通訳後 | 手話通訳者のブログ

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6月18日(火)のブログ記事「担任」の続き。



「たいしさん、どう思いました?」
うーん・・・・
「加藤先生の言う通りなら、しまじろうは泣くことはなかったと思います」
うん。そうですね。
「言葉をかけることをせず、いきなりランドセルを引っ張ったから、怖くなって泣いたんだと思います」
うん。そうだと思います。
「親としてどんな状況だったのか知りたいと思い、直接、聞きにきました」
はい。
「先生方と直接話をして、良かったと思います」
そうですね。
「今日の通訳がたいしさんじゃなかったら、どうなったと思いますか?」
うーん・・・・
「手話通訳者は、先生方につくと思います」
・・・・
「加藤先生に引っ張られたと思ったのはしまじろう君の誤解。先生はそんなことしてないから!って、通訳者が私に言うと思います」
残念なことですが、そういう手話通訳者、いますね。
「手話通訳者の意見なんかいらないし、通訳している時は通訳者の意見を言ってはいけないんです」
はい。その通りです。
「でも、このことを理解できない通訳者ばかりだから、たいしさんに通訳して欲しいんです」
ありがとうございます。
「そのことをコーディネーターに説明して、やっと理解してくれたと思ったら、コーディネーターが退職してしまって・・・・」
・・・・
「新しいコーディネーターに、また、話しに行かなければならない」
そうですね・・・・
「電話リレーサービスも、使うのをやめました」
えっ、どうしてですか?
「手話が通じない」
そうなんだ・・・・
「それに、どこの誰かわからない人に通訳してもらうのは、不安なんです」
なるほど。



難しいものだ。通訳とは人が行うもの。故に、利用者と通訳者との信頼関係が重要。