もういい!帰ってくれ。
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この読み取り通訳をした時、医師と看護師がぎょっとした顔で俺を見た。
医師と看護師は、「帰ってくれ」というのは、ろう者の意志ではなく、手話通訳者の意志であるかのように感じたようだ。
表情を変えず、少し声量を落として早口で、「・・・・と、おっしゃってます。」と付け加えた。
医師と看護師は安堵の表情。
この「手話通訳者のブログ」は現役の手話通訳者も何人か読んでくださっているが、みなさん、読み取り通訳はどのようにされているだろうか。
あの時、あの状況で、相手のろう者は激しく怒りを表していた。
激昂した、と言っていい。
あの時の読み取り通訳が「帰ってください」とか、「お帰りください」では読み取り通訳として正確性を損なうと思うのだが、どうだろうか。