昨日の記事の遠距離恋愛の恋人とは、結局うまくいきませんでした。
私は離れ離れで暮らすことが耐えがたく、親を振り切って故郷の町を離れ、彼を追って都会へ。
そして長い長い年月、どろどろぐちゃぐちゃを経て、ついには別れることになりました。
正確に言えば、別れたのではなく、彼が黙って姿を消した。
何も言わずに消えたので理由は分かりませんが、たぶんもう解決のしようがないので逃げたんでしょう。
その時は、恨んで、憎んで、刺してやろうと思いましたが、今にして思えば、よくぞ逃げてくれた、ありがとうと言いたい。
あなたが逃げてくれたおかげで、私は苦しみから解放され、幸せになることができた。
あなたが逃げてくれたおかげで、私は夫となる人と出会い、幸せになることができた。
どうぞこのまま一生逃げていてください。
振り返ってみれば、なんと愚かな恋だったかと冷や汗が出る思いいです。
薄っぺらな軽々しい人だった。
自分ではマッチョで男らしいと勘違いしていたけど、実はとんでもなく小心で卑怯者だった。
けれど、あの頃の私はそれと釣り合う愚か者だったということ。
そう、あの頃の私にはお似合いの相手だったんだと思う。
そんな愚かな恋でも、私の人生行路の中で、何かしらの意味があったのは確かです。
晩年の穏やか暮らしにたどり着くために必要な踏み台だったのかもしれない。
今頃、どこでどうしているやら。
それはどうでもいいので、もう私の前には一生姿を現さないでほしい。
今生はもちろん、来世でも来来世でも会いたくない。
その目印になるように、額のあたりに一太刀浴びせておけばよかったかなぁ。
なんちゃってね。