女物の洋服を着る男性像の変化について | スナックよしこ

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独身生活をエンジョイするアラフィフアパレル店員のブログです
ヤギとマヌルネコと昭和歌謡曲好き

最近の若者は男女の境目が昔より少なくなってきていると感じます。

統合ってスピリチュアル界でも使う言葉ですが、実際にそうなってきていますよね。

 

今回は、それをアパレル販売員のわたしの視点から考えてみます。

よかったら読んでみてください。

 

女物を着る男性の昔のイメージ

ご存知かと思いますが男性が女性の服を着るのは最近までかなーり少数派でした。

 

たまーにいらっしゃいましたけどね。

それも、別にフリフリやリボンのデザインを着るわけではなく、シンプルな形の服を選んでいました。

ボトムスもスカートとかではなくてパンツです。

理由も、男物より女物のほうが自分には合っているというものでしたが。

 

昔の女性の洋服って体のラインに沿ったものが多かったじゃないですか。

今女性でも、その手のシルエットの服を着ると10年前の服を引っ張り出してきた印象になりがちですよね。

それを男性が着たら・・・

 

その人の中身よりそこはかとない違和感が先に来ちゃうんですよね。

 

女物を着る男性の今のイメージ

最近では、気軽に女物のコートを羽織ったりパンツを試着する男性が増えました。

でも選ぶものが昔と違います。

 

・ゆったりしたワイドパンツ

・オーバーサイズの服

を選んでいるから女ものを着てるのはわかるんですけど素敵だなと思えるんです。

 

多分男性服と女性服とのパターン(型紙)の差があまりなくなり違和感が少なくなったんじゃないかなあと思います。

 

なぜオーバーサイズが流行っているのか

それはトレンドもあるけど別の事情もあるんじゃないかなあと思っています。

 

今洋服、安いものはすごい安いじゃないですか。

 

洋服はサイズ展開が多いと制作コストがかかるわけです。

 

それにサイズ展開があると売れ残りが出ますよね。

 

例えばS・M・Lサイズを2点づつ製造したとします。

Lサイズが完売なのにSサイズが1つ売れ残っちゃって「Lサイズがあったら買ったのに〜」というお客様がいらしたとします。

6点フリーサイズにしておけば売り逃しはなかったわけです。

 

オーバーサイズが流行っているのはそれも一因じゃないかな〜っとわたしは思っています。

 

 

あとパンツも安いのはウエストがゴムのものが多いです。

ウエストゴムは楽ですし、作る側としたらサイズ展開を減らせるというメリットがあります。

で、ゴムのパンツはウエストとヒップの差が少ないパターンで作れるため、男性の骨格ではいても違和感ないんだと思います。

 

 

意識の変化

それはそれとして、若者の意識の変化もほんとに大きいと思います。

 

メンズ美容してる人が増えましたよね。

昔は下手したらスキンケアもしない状態で女物の服を着ていたと思います。


男性物の服と女性物の服は微妙に色出しが違うんです。

例えばピンクなんかわかりやすいですよね。

男性服のピンクはピンクといってもちょっとくすんだ落ちついたピンクなんです。

そういうちょっとした差も全体的に関わってくるのですよね。


お手入れしないで綺麗な色の服を着ると顔うつりに違和感がでることがあるのは女性も男性も同じです。

そういう意味では、女性に近い条件でお手入れをしている今の人の方が上手に女物の服を着こなすと思います。

 

 

それからわたしの時代はランドセルといえば男は黒!女は赤!の時代でした。

 

今は男だからこう!とか女だからこう!という概念がなくなり

女物だから選ぶのでなくてその服が好きなデザインや柄だから選ぶ

人が増えました。

 

そういう人は、もちろん男性ものも着るし、ものによっては女性ものも着ます。

女物だから着たいわけではないのです。

 

昔は上着の合わせが女合わせだとおかしいとか気になっていましたが、今はあんまり気にする人はいません。

知らないんじゃないんです。女物を着る人はおしゃれ好きな人なので知識があり、それも知ってて着ています。


だって人の上着の合わせる向きなんていちいち見てないですよね。

人の目を気にするのではなくて、自分がよいと思ったものを着ればいいという考えが受け入れられやすい時代になったんだと思います。

 

 

まとめ

 

ほんとは若者の意識の移り変わりを書こうと思ったのですが、意外と現実的な要因も含まれているんだな〜と改めて考えることができましたグッ

 

自分の好きな物着てそれが幸せならなによりですよね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます飛び出すハート